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Gender  作者: 柊 椿
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決意

顔を洗い、食パンを焼き、歯を磨き、スーツに着替え会社へ行く。

私の毎朝のルーティーンだ。

1つ違和感があるとすればスーツに着替えるというところだ。

私はスーツなど着たくない。

私の仕事は事務職である為、営業マンの様にスーツを着る必要が無い、ただ周りがスーツを着ているから着ているのだ。

就業規則の冊子の服装に付いて記載されている部分に目を通す。


【服装・身なりは、常に清潔にし、不快感を与えないよう留意すること】


スーツであれば上記規則から逸脱する事は無いだろう。

ジーパンやチノパンなどのカジュアルな格好であっても目立つ汚れなどが無ければ問題は無いだろう。

ではヒラヒラのワンピースはどうだろうか?

私は問題無いと捉える。現に女子社員はヒラヒラのワンピースを着用している姿はしばしば見かける。



問題なのは私が男であるという事だ。


ではここでまた就職規則に戻ろう。

【服装・身なりは、常に清潔にし、不快感を与えないよう留意すること】


1 スーツ着用の義務は無い。

2 清潔であれば問題無い。

3 他人に不快感与えてはならない。


噛み砕くとこの3つに注意が必要だ。


1と2に関しては問題無いだろう。

しかし3はどうだろうか?

男の私が女物のワンピースを着て出社する。

これは不快感を与えるだろうか?


ワンピースを着た男が同じ部屋に居れば不快感を覚えるだろうか?


例えば私の仕事が外見を着飾るアパレル関係や美容師などの仕事であればある程度融通が効いたかもしれない。


しかし私の今の仕事は貿易会社の事務職である。


24歳、大学の新卒チケットと引き換えにこの会社へ入社した。入社して2年、仕事も一通り覚え、社内の空気も読めてきた。


ここは慎重にいかなければならない。

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