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共和国2


 キメラが普通に育てられてる国だったので、街中はどんなのだと警戒したが、王国や帝国とそれほど大差ないな。

 

 城壁に囲まれた都市の建物は全て石出てきており、高い建物が並んでいる。

 

 ただ、建物どうしがくっつくくらい密集したり、無秩序に建てられてるせいで、どうしても窮屈な感じがするな。

 

 それに一、二階とそれより上の階で材質が違うのは、無理やり増設したからだろうか?

 

 魔法で建てたのか、なんか歪んでるのに崩れないのが不思議だ。

 

「狭そうですね」

 

「城壁から造ってしまう弊害だな。土地の面積の絡みで、建物の数に限りが出るからどうしても高い建物ができるか、諦めて城壁を二重するかになっちまうんだろ?」

 

 美海の呟きに俺が説明した。

 

 発展途上なら城壁を二重にして広げるが、ある程度完成してしまって発展もそれほど見込めないならから拡張工事はしてないのだろう。

 

 空き家を潰して新建を作ればいいって方向性っぽい。

 

 日焼けしてない建物と日焼けした建物が平然と隣り合ってるし、工事中の建物もちょくちょく見られる。

 

「ここは迷路都市と呼ばれるサイラスです。特に特産品とかない無難なと都市ですね。面白味はないですよ?」

 

 アデルの説明には容赦ない。

 

「迷路都市なのに無難なのか? 迷路とつくならダンジョンくらいあるじゃろう?」

 

 ティアの感想は最もだが、アデルは首を横に振り、

 

「迷路都市の由来はダンジョンがあるからではなく、単純に建物を乱立して建てたら道がとんでもなく分かりにくくなっただけだからなので、そんなものありませんよ?」

 

「ややこしいわ(です)!! 区画整備しろ!!」

 

 思わず俺と美海の声が重なったのだった。

 

 名前負けの都市だよ、サイラス!!

 

「ちゃ、ちゃんとダンジョンが売りの迷宮都市だったあります!そちらも通るので、そこならダンジョン探索できますよ! ここは仕方ないでしょう! 迷宮じゃなくて迷路なんですから! 」

 

 思わず出てしまった突っ込みに負けじと反論したアデルだが、この都市が名前負けなのは彼女も同感みたいだった。

 

 

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