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再会5


「ご飯も美味しいです。魔大陸の肉って大陸亀って亀なんですけど、臭みがあるし筋張ってて美味しくないんです」

 

 美海は屋台で串焼きからわたあめまで買いながら幸せそうに食べている。

 

「亀か……こっちじゃ、牛も豚ももどき肉はあったが、蛙とかもあったぞ」

 

「蛙ですか……。あんまり食欲わきませんね」

 

「いやいや、さっき美海の食べた串焼き蛙肉だから」

 

「うそっ!」

 

 美味しい美味しいって食べてじゃん。二本も。

 

「ちなみに蛙肉は安いから、平民には貴重なタンパク源なんだぞ。鳥や豚より多い」

 

「ま、まぁ、確かに美味しかったですね。知らなければ食べれます」

 

 ゲテモノって思わなければ蜂の子とイナゴも美味しいらしいからな。

 

 初めのイメージが大事なんだろうよ。

 

 ちなみに、俺は食べたことないけど

 

 てか、無理!

 

「あ、防具や武器もあるんですね!」

 

 美海は久しぶりの人混むにテンションが上がっていた。

 

 なにせ、数ヶ月も過酷な環境にいたのだ。

 

 その反動が思い切り羽を伸ばす結果になっていた。

 

「こらこら、俺の財布のことも考えてくれよ」

 

 マーリンのダンジョンでの財宝に、勇者として国からの支度金や支援金があるし、冒険者の仕事もしてるから余裕はあるけどな。

 

「大事ですよ。ちょっとストックしとこうかなと」

 

「異能のか?」

 

「あ……実はあれって魔法だったらしいんです。この世界に来てから教えてもらいました」

 

 やっぱり美海の異能って魔法だったんだな。

 

 この世界に来てから疑ってたが、やっぱり俺の能力は異能限定で発動できるものだったのか。

 

「んで、実はどんな能力だったんだ?」

 

「私の魔法は栞に登録したものを召喚できる時空間魔法だったそうですよ」

 

「具現化してたわけじゃないんだな」

 

「私もそう思ってたんですけど、たぶん発動時には違う場所から取り寄せてたみたいなんです。確かに刀も銃も社長に見せていただいたものを出していたので」

 

 時恵のロッカーから召喚していたのだろうか?

 

 栞を介する召喚術的な魔法って理解でいいのだろうか?

 

「他にも魔法が使えるのか?」

 

「使えますよ。ただ、魔大陸の魔法なので、こちらの魔法体系と違ってるかもしれませんが」

 

 それでも使えるのは羨ましい。

 

 俺は相変わらず滅龍魔法以外は使えないままだからな。

 

「魔道具も扱える様になったので、色々集めたいところなんです」

 

 魔法の袋要らずの魔法は便利だよな。

 

 戦力強化は必須だし、美海が強くなるなら色々見るのも悪くない。

 

「剣の心得はないが、見に行ってみるか」

 

「ありがとうございます」

 

 俺と美海は一番大きな武器屋へと向かうことにした。

 

「ちなみにそれって生物も喚べるのか?」

 

「どうでしょうか? やったことはないです。一応、栞を渡しときますね?」

 

 今の流れで貰うと俺が実験台にされる流れだよな?

 

 ま、まぁ、貰えるものは貰っとくか。

 

 


 

 

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