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顔合わせ3


「それで二人はどんな戦い方なんだよ? やっぱ弓の勇者候補なら弓使いか?」

 

 だが、二人とも弓を持ってるようには見えないな。

 

 矢筒もないし。

 

「私は火の魔法弓が得意ですわ」

 

「私は水の魔法弓が得意です」

 

 見た目通りなんだな。

 

「私は剣士ですから、神条様と二人で前衛。二人は後衛になるわね。ヒーラーが居ないけど回復魔法は使える?」

 

 冒険者歴の最も長いケーティアはフォーメーションを素早く考えていく。

 

「エレノアが得意ですわ。私は補助の方が得意です」

 

 二人は幼い頃から仲もよかったのもあり、魔法は分担して覚えていたらしい。

 

 なので、得意分野も分かれてしまったのだとか。

 

「てか、俺は弓の心得なんてないぞ? 銃ならまだしも。ケーティアも剣士だからないんじゃないのか?」

 

「アクト騎士団長はパーティーの戦い方を教えて欲しいと思いますよ? 二人とも魔物との戦いはあまりないのでは?」

 

「そうですね。私もエレノアも訓練は積んでいますが、パーティーを組んでの経験はないですわ」

 

 ケーティアの言葉通りにベルベットは頷いた。

 

 養殖……温室育ちかよ。

 

 俺なんか『曙』に放り込まれて死に物狂いで鍛えられたんだけどな。

 

「実践経験がないのは不安だな」

 

「まぁ、その辺は私が教えますから安心してください」

 

「あぁ、任せるわ」

 

 俺はあっちでもこっちの世界でも後輩とかいなかったし指導経験なんかないからな。

 

 カーン、カーン、カーン!!

 

 調度いいタイミングで鐘の音が町に鳴り響く。

 

「出港時間です」

 

 エレノアは外を眺めながら呟いた。

 

 他の冒険者もゾロゾロと移動している。

 

「とりあえず、俺たちも行くか。船内でも話はできるからな」

 

 

 

 

 

 

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