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神々の贈り物 ギフト  作者: なき
1/1

始まり



2020年突如、数万数百万に一人の割合で人外の能力を持つ者たちが誕生し、今までの世界の秩序は無惨にも崩壊した。時に神として崇められ、時には化け物だと殺され、お終いには人体実験、拷問、奴隷、隔離...。多くの人が死に、生まれるこの世界。

どちらも人間であり、同類。どちらも悪。同じ人間だと分かれば争う事もないが、そう簡単には解決できない...。

大きな溝を作ったまま16年の歳月過ぎた。

科学者の間では、異能の力を『神々の贈りギフト』と呼ばれた...。

ギフトを持つ、16歳の双子の物語。



第1章 1話 圧倒的暴力


校庭中心に髪を逆立て微笑する少年、周りには木刀やチェーンを持つ不良たち。数十人はいるか...圧倒的に不利な状況で笑う彼の手には...歪に変形した標識。金属バットのように軽々と肩に乗せ、笑っていた。


テメぇーがツレをヤッた小田か!ぶっ殺してやるよ。何笑ってんだ?この人数で勝ち目なんてねぇんだよ!恐怖で頭でもやられたか。

お前ら!!一斉にかかれ!!

一人の不良の合図で、武器を大きく振りかぶり一斉に襲いかかる。その直後、目を疑う光景が校庭に拡がった。


ズドドドガァアン!ドン!

爆弾でもあったかのように次々と不良が空を舞い、地面に落ちる。標識は矢のように彼方へ消え...。人間同士が闘う戦争とはまた違う...まさに、神話の世界に迷い込んだかと錯覚してしまう。人間が武器を取り巨大なドラゴンと闘うような光景は、ものの数秒で決着。徐々に土煙は晴れ、不良の山が現れる。その上で高笑いする彼の名は小田 優。『ギフト(不可拘束)』残虐非情冷酷無比の16歳、それが彼...。


「カッカッカッ...。ザコが何人来ようがザコなんだよ!!次はもっと連れてこい!俺を楽しませてみろよぉお!カッカッカッ。」ふと過ぎる過去。


この力の所為で俺は人間扱いされず、ケンカ三昧。ギフトってなんだよ!こんな欲しくない力に苦しみ嘆き今ではこの様...。何が神々の贈り物だ!化け物で生まれただけじゃねぇか!なんで、なんで...。

触った物は壊れちまう。壊れない物がない...絶対完全最強の壊れない物が欲しい。普通に学校に通い、ごく当たり前の生活をして...。

普通ってなんだよ考えれば考えるだけ、心が壊れてく。苦しみを吐き出すかのように拳を振るっていた。『友達が欲しい』


「おもしろい奴はいねぇのか...俺と一緒に笑ってくれる奴は...。」漏れる本音、思わず口を塞ぎ俺は、不良の山を降りた。



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