☆無職のニートが主人公の物語☆
何もない退屈な毎日が永遠に続くと思っていた…が
何事もない毎日
退屈な毎日
そんな退屈な日々が嫌いだ
アニメや漫画の主人公は毎日毎日、色んな出来事、事件があり
“何もない日”がない。
それに比べ俺は何だ
“何かある日”がない。
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「…朝か。」
今日も起きる。起きる事に理由はない。ただ体が起きたから起きた、それだけだ。
高校卒業後に適当に就職し、半年前に上司をぶん殴ってクビになった。
それ以降、俺は無職。親からの仕送りとわずかな貯金で生きている。ただ生きているだけ
なんの目標もなく、生きているだけだ。
目標も目的もなく生きるって、歩く屍だよな。
そんな事を考えながら、軽く朝食を済ませ、朝の散歩に出かけた。
しかし、外に出てみると真っ暗。
時計を見ると10時になっていた。夜の10時、つまり22時ー。
「…。」
「家に居てもやる事ねえし、適当にブラブラしよ」
しばらく駅裏の道を歩いてると、女性らしき泣き声が聞こえた。
「…?」
道の隅に目をやると、そこにはうずくまって泣いている派手な格好をした女性が
俺「どうしたんですか?」と声をかける
女「ううっ…うっ…」
しゃがみこんで肩に手をやる
俺「すいません、大丈夫ですか?」
女「ううっ…ひっく…逃げてきちゃった…ううっ…」
俺「は?」
女「逃げてきちゃったのぉお!!!!お店からぁああ!!!!」
いきなりデカイ声をあげる女
俺「な!?」
店から逃げてきたということは、恐らくキャバ嬢か何かだろう。
女「うわあああああああん!!!」
俺「ちょ、ちょっと、落ち着いてくださいよ!!」
何が何だか分からないが、放置するわけにはいかない。
俺はその場でなんとかその女性を励まして、近くの公園まで誘導し、ベンチに座らせた。
俺「…じゃあ僕は行きますね」
女「冷たくない!?ほら、何かあったのかー?とか聞くでしょう普通!!」
俺「…何かあったんですか」
女「実は…あんたを拉致ることにしたの☆」
俺「は…?」
バチッという音と共に俺の意識は途絶えた。
つづく