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ありふれた職業で世界最強  作者: 厨二好き/白米良
ありふれたアフターストーリーⅣ
389/552

魔王&勇者編 後日談⑧ 勇者、家に帰る




「なんでだよ……」


 恐れおののくような、世の不条理を嘆くような、そんな呟きが木霊した。


 場所は〝東の小天樹〟の(ふもと)に存在する都――否、集落。


 立ち並ぶ平屋の木造家屋はどれもこれも薄汚れている。穴が空いていたり、半分崩壊していたり、板を打ち付けてつぎはぎだらけの服みたいになっていたり。


 廃村と言われても疑問を抱かず納得できる寂れぶりだ。


 かつては絢爛豪華(けんらんごうか)喧々囂々(けんけんごうごう)の代名詞のような都だったのが、今はこの有様。


 当然、守護する小天樹自体も同様に酷い。もう、いつボロボロと崩れ落ちてもおかしくないほどに亀裂をこさえ、纏う輝きも風前の灯火というべき弱さである。


 だがしかし、そこに住む生き残りの妖精達は滅亡寸前にありながらも――


「あにきぃ! やっちまえーーっ」

「すげぇぜ! 流石は兄貴ッ!!」

「弱ってるとはいえ姐御相手に……あんたぁ、なんてお人だよ! 痺れるぜっ」

「やっぱ兄貴が最強だっ! 一生ついていきますっ」

「兄貴の技は世界一ぃ!!」

「おぉ!? 今、いいのが入ったぞ! 姐御がぶっ飛ぶところなんて初めて見た!」

「「「「ア・ニ・キッ! ア・ニ・キッ!!」」」」


 めちゃくちゃ元気だった。絶望なんて欠片もなさそう。


「……なんでだよ」


 またも、浩介の半笑い混じりの呟きがこぼれ落ちた。明後日の方向に視線を向けながら。


 まるで、カチコミに来た敵を相手に用心棒している気分だ。「先生っ、お願いしやすっ」みたいな感じで。


 だって、ここの妖精共と来たら、


「なんで……なんで……見た目が世紀末なヒャッハーッ共ばっかりなんだよ!」

「「「「「ヒャッハーーーーーッ!!」」」」」

「やかましいわっ」


 そう、モヒカンやらスキンヘッドやら眉なしは当然、やたらとパンクなファッションに身を包んだヤベェ姿だったのだ。


 身長も普通に大柄な者ばかりで筋肉質。やたらと好戦的で挑発的。顔は強面ばかりで、常に肩で風を切るように歩き、意味もなくメンチを切りまくる。


 どう見てもチンピラ共である。荒廃した周囲や廃村同然の集落と合わせ、完全に弱肉強食・無法上等の某世紀末のヒャッハー共だった。


 なのに、背中にはきっちり透明で可愛らしい羽が生えているのである。ブラウ・ニーベルとは別ベクトルで冒涜的だった。


 ただ一点、共通して特徴的なのは、彼等が全員、額に小さな角を生やしていること。


「あいつら、あれで〝鬼〟の系譜だってんだからなぁ。納得すべきか、そんな馬鹿なと言うべきか……」


 そう、ヒャッハー妖精達はみな、〝鬼〟の妖魔から生み出された、あるいはその系譜である妖精達だったのだ。


 好戦的な性質は鬼系統の妖精達共通の性質らしいが、ヒャッハー化しているのはきっと、この世界で独自の文化を育んだ結果に違いない。


 なお、浩介がここに来た時も、「てめぇっなにもんだぁ!?」とか「俺等のシマで何しようってんだオォ!?」と問答無用に襲いかかってきたのだが……


 結論から言うと、弱かった。もう、絶望的に弱かった。


 ヒャッハー妖精達は完全な見かけ倒しだったのだ。物語で主人公の踏み台になるチンピラや賊みたいに。


 にもかかわらず話を全く聞かないわ、多少殴られた程度では懲りずにオウオウッ叫びながらつっかかってくるわ……


 なので仕方なく全員白目を剥くほどの威力で殴り倒したところ、なぜか浩介は彼等の〝兄貴〟になってしまったのである。


「兄貴♪ 兄貴♪ 分身体が全滅しそうですよ? ほら、次出して次、アビィニキをいっぱい出して! もっと盛り上げて! ププッ」

「……エガリさん、手伝ってくれてもよくない? 妖精モードでさ」

「卿になればいいじゃないですか、むしろそれがいいじゃないですか! 増殖するアビィニキを見せつけてやればいいじゃないですか!」

「こ、こいつ……完全に俺の醜態を記録する気でいやがるな……」


 とはいえ、実際、そろそろ素の状態で出せる分身体だけでは千日手に突入しそうな感じではある。


 今、この東の小天樹を喰らわんとする存在が呆れるほどにタフなのだ。鬼タイプは先の大侵攻でも多数いたが、それらが紙装甲に思えるほどに。


 通常の攻撃はまるで通らない。アーティファクトを起動したり、魔法を併用してようやくダメージらしいダメージを与えられる。


 だが、そのダメージを意に介した様子は欠片もなく、しかも、少し時間が経てば治ってしまう。


 そのくせ、相手は一撃で分身体を消し飛ばすのだ。ガードの上からでも関係なく、ただ掠っただけでも。


 ただ一歩を踏み込むだけで大地が揺れ、拳の一撃で空気が爆ぜて衝撃波が発生する。


 頭部に生える三本の角が、その正体を示す。


 某バグウサギを彷彿とさせる圧倒的な膂力とタフネスを発揮するその妖魔は、まさに伝承に語られる理不尽な存在――〝鬼〟そのものだった。


 アウラロッド曰く、かつて東の小天樹を囲む繁華な都を治めていた鬼の王であり、地球の伝承でいうなら〝酒呑童子〟を源流に持つらしいが……


「ほんと、なんでだろうなぁ……」


 また一体、捕まった分身体がサバ折りで砕け散った光景を尻目に、浩介は呟く。肩に乗るエガリさんが凝視するみたいに撮影しながら、脚で浩介の首筋をプスプスと突き刺してくる。非常にウザい。


「アビィニキ、ご感想は? ねぇねぇ、熱い抱擁でイッたご感想は? ねぇってばぁ!」

「う、うるっさい! 感覚共有は切ってるし! べ、別になんとも思ってないんだからね!」

「それじゃあ、どうしてさっきから視線を逸らしてるんです? 分身体に任せっきりで、どうして自分は戦わないんです!? おせぇ~てぇ~?」

「う、うぜぇ……」


 と、言いつつも動揺しているのがよく分かる。


 それも無理はない……のかもしれない。


 何せ、最強と名高い伝説の大鬼は……大変凶悪なお胸の持ち主だったのだから。サバ折りされた分身体が、ちょっと幸せそうに見えたのは、きっと気のせいではない。


 額と側頭部に生えた黒い三本の角に、長い白髪と黄金の瞳。その容姿は文句のつけようなく美しい。


 身長は二メートル半くらいあるが、決して某筋肉妖精みたいな姿ではなく、着崩した和装姿が扇情的に見えるほど豊満かつ抜群のスタイルだ。蹴りを放つ度に豪快にさらされる生足が眩しい。


 そう、鬼妖精達に〝姐御〟と呼ばれ、酒呑童子の伝承を源流とする王鬼は――大変美しい()()だったのだ。


 いったい、他の世界のどんな伝承と混じり合えば、最強の鬼と名高い酒呑童子がこんな女性になるのか。


「それともあれか? 日本人の萌魂とか擬人化魂が、王樹なしでも世界を越えて届いちゃったとか?」


 時系列的にあり得ないのだが、日本のオタク達の業の深さを思えば時すら超えて伝承をねじ曲げそうなので可能性はある。


「ォオオオオオオオオオオオッ!!!」


 阿呆なことを言ってる間に、分身体がまとめて吹き飛ばされた。ただの雄叫びが衝撃波を伴い、全方位を放射状に粉砕したのだ。


 もはや、手を抜いて相手をするわけにはいかない。


 直視せねばならない。


 たとえ、


「ラナ、エミリー……あと、一応、クレア。これは不可抗力だから!」


 酒呑童子さんの和装が着崩れしすぎていて、お胸様が盛大にボロンしていても!


 蹴りを放つ度に、下着をはいていない下半身が美脚と一緒に丸見えになっていたとしても!


 直視せねばならんのだ! 不可抗力! 圧倒的不可抗力!


「撮影はばっちりです!」

「なんで今それ言った!?」


 凶相に歪んでいてもなお美しい鬼が、浩介を、その背に庇われる小天樹を捉える。


 浩介はため息を吐きながらも、サングラスを取り出した。


 酒呑童子が、クラウチングスタートを切るみたいに前のめりになった。


 浩介がサングラスをクイッとしながら、ターンした!


「おい、お前達! 目ん玉ひんむいてよぉく見なさい! アビィニキが本気になりますよ!」

「「「「「ヒャッハーッ!!」」」」」


 ヒャッハー妖精達の興奮も最高潮。エガリが浩介の肩から飛び降り、ヒャッハー妖精のモヒカンの上に着地する。


 そして、


「ォオオオオオオオオオオオッ!!!」

「フッ。美しい鬼よ、覚えておくがいい。我が名はコウスケ・E・アビスゲート! 汝を調伏し――その美しい顔に笑顔を取り戻す者だっ」


 ヒャッハー妖精達が「兄貴かっけぇっ」「痺れます!!」「これは惚れるっ」と大歓声を上げ、エガリが腹を抱えて笑い転げる。


 直後、既に設置されている天樹の枝葉により輝きを増していく小天樹の麓で、美しき大鬼と深淵卿の真っ向勝負の幕が上がったのだった。






















 そうして、ハジメも初見のエガリカメラマンの上映会がなされているシンクレア王国の王宮にて、映像の中で深淵卿サイドの決着がつき――


『鬼を相手に何をしとるんね? まして、どうせ消えゆく身だというに』

『鬼でありレディでもある。まして、正気を取り戻した今この時は。ならば、たとえ刹那の時であっても相応に接するのが紳士というものだ。強く美しい人よ』


 なんか、ほろほろと崩れていく酒呑童子に、深淵卿がターンしながら外套をかけてあげていた。


 卿との戦いで更にボロボロになった和装はほとんど彼女の体を隠せていなかったので、卿の厨二魂・紳士之型(某国保安局の皆さん直伝)が疼いたのだろう。


 身長差はあるが、卿が趣味で購入したスパイが着ていそうなトレンチコート(某国保安局員達のオススメの老舗より)はきちんと彼女の大事な部分を隠しきった。


 自身が拳で作り出したクレーターの壁にもたれながら、ふわりと前にかけられた外套を、酒呑童子は不思議そうな表情で見ている。消滅寸前とはいえ正気を取り戻しているのは、小天樹がかなり力を取り戻したからか。


 やがて、下半身のほとんどが風にさらわれて上半身だけとなった酒呑童子は、また無意味にターンして香ばしいポーズを取っている卿へ視線を向け、唐突にクツクツと笑い出した。


『なんね、それは。このわっちを口説いとるのかえ?』

『敬意だよ、美しき鬼の王よ。勝者は我だ。素直に受け取るがいい』

『ほんに、おかしな男よな』


 腹部まで消え去り、しかし、酒呑童子の機嫌は最高潮といった様子。鬼気に塗れた目は穏やかに細められ、どこか気品までまとっているように感じられる。


 先程までの暴虐ぶりが嘘のよう。とても、ヒャッハー達が〝姐御〟と慕う相手とは思え……いや、まぁ、某バグウサギも口調だけは丁寧だし、その家族はヒャッハーではあるが……


 とにかく、姐御というよりお姉様と呼ぶ方がしっくりきそうな鬼の女王は、悠然と佇む卿を見つめた。


 そして、ゆるりとクレーターの縁から自分達を覗き込む妖精達へと視線を巡らせ、慈しむような、嘆くような、そんな表情を見せてポツリと問うた。


『救ってくれるのかえ?』


 縋るような響きはない。けれど、期待はあった。


 ならば、深淵卿はフッしてターンして香ばしくポージングするのみ。


『次の目覚めを楽しみにしているといい。貴女は、この先も貴女だ』

『なんとまぁ』


 ふぅっと吐息を一つ。遂に胸元も崩壊していく中で、酒呑童子は再び卿を見つめた。


『わっちを正面から負かした男は、主さんが初めてよ。どうか、その目を見せておくんなんし』


 思いがけず、その声音は恐ろしいほどに蠱惑的で、瞳には熱く滾るような情感で溢れていた。


 まるで酩酊でもしたようにクラリッとした感覚に襲われた卿は、気が付けば無言でサングラスを外していて……


 急速に浩介が戻ってくる! あ、やばい、羞恥心の怒濤にさらわれるぅ……


 という寸前で、


『――ッ、何を!?』


 遂に首だけとなった酒呑童子が突然動き出し、跳ねるようにして浩介の首筋に噛みついた。


 また正気を失ったのかと咄嗟に振り払おうとした浩介だったが、その前に酒呑童子の首はあっさりと離れ空中を漂った。


 ぺろりっと、やたらと扇情的な雰囲気で舌を這わせた酒呑童子は、


『印をつけたんよ。どこにおっても繋がっているように』

『え? 印? 繋がって?』


 狼狽する浩介の質問には応えず、いよいよ消えるという寸前で酒呑童子はにっこりと実に魅惑的な、それでいて少女のような、そんな満面の笑みを浮かべて言った。


『刻んでおくなんし、わっちの名は――』

『――?』


 なぜか、その名をハジメ達が聞くことはできなかった。想念的な伝達なのか、それとも別の何かか。とにかく、ただの名前という以上の意味があることだけは明らかだった。


『呼んでくれるなら、今度はわっちが合力いたしましょう。たとえ、世界のどこにいても――愛しの君』

『エッ!? ちょっ、待って! 今のどういう意味――』


 酒呑童子は消えた。虚空に手を伸ばす浩介が残る。


 妖精達すら完全に慮外のことだったのか、ぽかんっと口を開けたまま呆けている中、一拍、二拍と静かな時間が流れ……


『やったね、アビィの兄貴! 嫁が増えるよ!』


 エガリさんの祝福(笑)の声が、やたらと木霊したのだった。タイミングよく、小天樹完全復活が重なって盛大に光の柱が噴き上がる。まるで、祝福でもしてるみたいに。


 ヒャッハー妖精達も、それで事態を理解したのか一斉に歓声を上げ、『兄貴ッ、マジぱねぇっす!』『姐御を落とすとか信じらんねぇっ。さすあにっすわ!』『これって、実質的に兄貴が俺達の王みたいなもんじゃね?』『それな!』『いっそ、村の名前も兄貴の名前にしようぜ!』『アビスゲート村の誕生だ!』『『『『『ヒャッハーッ!!!』』』』』みたいな感じでお祭り騒ぎを見せていく。


 そして、ギギギッと手入れされていないブリキ人形みたいな有様で視線を転じた浩介は、


『そ、そのデータを寄越せぇーーーーっ!!』


 と、RECモードで瞳を赤く光らせるエガリへと飛びかかったのだった。


 映像がふつりと消える。


 モアナやクーネ達が、ちょっと引き攣った表情になっている。虚空の映像から視線を下に戻した彼女達の目に、当事者二人のなんとも言えない姿が映った。


 浩介は、羞恥心と最後のあれを見せまいとリアルでもエガリに掴みかかったせいで、シアに投げ飛ばされた挙げ句、部屋の隅で背中にドリュッケンを乗せられて拘束されている。


 ハジメもまた、編集したはずのエンティとのやり取りの部分が未編集バージョンで流されそうになって止めに入ったのだが、大人版ユエに対面でモニュッと抱き締められて糸の切れたマリオネットのようになっている。


「……二人共、随分と楽しそうで何より」

「「なんか、すんませんでした」」


 ハジメと浩介の言葉が見事にハモった。


「……二人共、そういう気持ちを持って言ってないのは分かるけど、もう少し言葉は選ぶべき。分かった?」

「「あい」」


 実に素直な魔王と深淵卿の姿がそこにあった。


 クーネが憧憬の眼差しをユエに向けている。


 通常でも絶世の美貌と妖艶な雰囲気を併せ持つユエだが、外見大人モードは、ある意味、魅力値の限界突破状態。災害級の魅力がある。そんなユエの前で、あの魔王と、その右腕が、実に大人しく「メッ」されているのだ。


 それは当然、こうなる。


「ユ、ユエお姉様……」

「!?」


 ユエに頬を染めていたモアナが、夢から覚めたようにバッとクーネを見た。最愛の妹が、頬を染めて、うるんだ瞳でユエを見つめていた。


「クーネたん!? お姉様は私よ!?」


 モアナがクーネの袖を引っ張ってアピールするが……


 んっ、頷いて椅子に座り直した大人ユエが、ふと自分を見つめるクーネと目が合い「ん?」と小首を傾げると、クーネは実の姉など眼中にない様子で口を開いた。


「ユエお姉様とお呼びしてもよろしいですか!?」

「クーネたん!?」

「……ん~? ん、いいけど?」

「よくないわ!」


 モアナが涙目でキッとユエを睨み付けるが、時既に遅し。クーネたんは恍惚の義妹顔になってしまっていた。なお、クーネ以外のリーリンやアニール、スペンサー達もユエに頬を染めて見入っている。


 ユエの抱擁という最強の拘束を受けていたハジメが「ハッ!?」と我を取り戻す。ついでに部屋の隅では、


「もう、いい加減、深淵卿モードでも言動の制御くらいできるようになってください。ハウリアとして情けないですよ! アビスゲート!」

「浩介でお願いしやっす」

「だまらっしゃい! 新しいお嫁さんに関してはラナさんの領分ですから別に何も言いませんけど、エミリーちゃんやクレアさんにはきちんとお話ししてくださいね?」

「ちょっと大袈裟じゃないかなぁと思わなくもなかったり……」

「エミリーちゃん達の病みやすさを甘く見すぎです。修羅場でハウリア内部崩壊とか……いや、まぁ、ハジメさんを巡ってよく内部抗争してますけども……とにかく! 二人を泣かせたらレベルXしますからね!」

「死ねとおっしゃる!? シアさん、世界が違うわけだし大丈夫だと思うよ? もう妖精界に行くこともないだろうし」

「そういうのフラグっていうんですよ」


 ハウリア次期族長としてシアパイセンにお叱りを受けた浩介は、ようやくドリュッケンをどけてもらえて立ち上がった。フラグという言葉に、「まさかないよな……」と、ちょっぴり不安になりつつも。


「それにしても……ねぇ、香織、ティオ。ハジメのこと、どうしてくれようかしら?」

「本当にね」

「じゃなぁ」


 一方で、雫、香織、ティオの三人が実に良い笑顔をしていた。かつての、スーパーミレディG被害者三人組である。


「い、いいだろ? ほら、ロマンに溢れてたし、妖精も捕獲――じゃなくて、移住を確約してきたし、少なくともルーンとチーノはエンティと一緒に宝物庫にいるから、後で本物の妖精も見せてやれるぞ? なぁ、雫。かわいい妖精、見たくないのか?」

「な、何よ。まさか、開発を認めないと見せないなんて言う気じゃあ……」

「ちょっとハジメくん! 雫ちゃんから籠絡しようたってそうはいかないよ!」


 心惹かれたように視線を泳がせる雫を、香織が抱き締めながらハジメへ抗議の視線を送る。


 ティオが苦笑を浮かべた。


「まったく、趣味のことになると、ご主人様は途端に子供っぽくなるのぅ。じゃが、隠れて、というのは少々いただけんな。素直に説得してくれれば良いのに」

「え? あんなに怒ってたのに、説得したら認めてくれたのか?」

「香織も雫も、そして妾も、隠れてやっていたことに、ちょいと思うところがあるだけじゃ。ご主人様が本気で好きなことを否定したりはせんよ」


 どうやら少し考えすぎていたらしい。と、ハジメは実に良い笑顔になった。


「悪かったよ。もう、創作関係で隠し事はしない。メカ黒竜とかメカ黒神龍の開発も予定しているんだが、それの設計図も後で見せてやるよ」

「わ、妾のメカバージョン、じゃと?」

「だって、怪獣ものにメカバージョンは常識だろ? それで本物を倒すのは技術者のロマンだ」

「妾を打倒する気とな!? ご主人様はいったいどこに向かっているのじゃ!?」

「ねぇ、ティオ。やっぱり自重を促すためにも、私達三人くらいは厳しい目で見た方がいいんじゃないかしら?」

「でも、雫ちゃん……ハジメくんのことだから、たぶん、隠し方がどんどん巧妙になっていくと思うよ。それこそ、研究開発用の世界を創造したりとか」


 とどまるところを知らないMAD錬成師に、香織達は頭を抱えずにはいられなかった。正妻様は、こういうときハジメを全肯定しちゃうので。後は、シアのプロレス技にかけるしかない。


「それにしても、エンティさんってばいつの間に……ハジメさん、変なことしてないですよね?」

「変なことってなんだよ、人聞きの悪い」

「まぁ、そうですよね。神霊さん達って、ちょっとアレなところありますし……もしかして、私にも〝寵愛〟ってやつがついてたりするんですかね?」

「確実についてるだろ。想念の可視化ができるアーティファクトを研究してみるか。神霊複数の寵愛となると……たぶん、怨念じみたオーラがまとわりついてる光景とか見えるんじゃね?」

「なにそれコワイ」


 ちょっとアレな神霊の代表格――ソアレのあれこれを思い出し身震いするシア。きっと、ねっちょりしたスライムみたいな想念がまとわりついているに違いない。


 なお、こっちに帰ってきた直後、再び繋がった宝物庫の中では、エンティ(既にスライムに戻っている)が事の経緯をソアレ達に報告していたりする。


――ハジメの女神であるということは、つまりシアの女神でもあるということ! 皆とはもう、一線を画した存在になるのよ! ごめんね! ハジメも()()()私じゃないとダメっていうからさ! 困っちゃうよね! えへへっ


 と、凄まじいドヤ顔で。ちょっと話を盛りつつ。


 加えて、ルーン&チーノ姉妹が「エンティ様こそ新世界の神よ! 頭が高いわ! 控えおろぉ~!」とか「私達が一番の眷属だよ! 偉いんだからね!」と煽りに煽っていたりする。


 取り敢えず、ソアレとウダルがキレるのは時間の問題。おそらく、せっかく育んだ現状での宝物庫の中の自然は、宝樹創造の前に更地になりそうである。


「いずれにしろ、ルトリアには近いうちに会いにいかないとな。シアも、あのメイドな友達に会いたいだろ?」

「はいです! ダリアさん、元気にしてますかね……それはそうと、ルトリアさんにまで、あんなアウラロッドさんにしたようなことしちゃダメですからね?」

「心外な。するわけないだろ」


 シアのジト目に、ハジメは目を眇めた。ただ、アウラロッドの話の整合性を取ったり、神霊達をどうやって生み出したのかなど、聞きたいことがあるだけだと。


 シアのジト目が深くなった。ユエ並だ。


「……仮にですけど、その生み出した方法が原因で神霊の皆さんに化身適性があったらどうするんです?」

「もっと産んでよ、と丁寧にお願いする」

「ハジメさんの〝丁寧〟は〝脅迫〟と変わらないので却下ですぅ!」


 こ、こいつ、マジで鬼畜だ……という視線がクーネ達から注がれる。だって、化身であっても適性を有する眷属を生み出すのは消滅の危険があると、アウラロッドが言っていたから。


「なら、神霊共にもういっちょ分けろとお願いしよう」

「分御霊を創った時の断末魔の悲鳴みたいな叫び、覚えてないんですか!?」

「だって……復活する世界樹の枝葉の化身に分御霊を使えれば便利だし……今の分御霊共はシア用にとっておきたいし……」

「……ハジメ、やっぱり世界を掌握する気なの? 〝箱庭〟じゃあ満足できないの?」


 視線を逸らす魔王に、クーネ達は震え上がった。まさか、フォルティーナ様もすげ替えられたりしないよね? と。


 香織、雫、ティオの三人が、やっぱり自分達だけは厳しく接するべきかと、小声で相談を始めている。


「主は、全世界で新たな神となる! いいじゃないですか!」

「エガリさん、ハジメさんを煽らないでください。また紅戦槌で腹を陥没させますよ?」

「……イ゛」


 元エーアストなので、シアに腹凹(はらボコ)させられた記憶は鮮明に残っているに違いない。アラクネ姿のままぷるぷると震えつつ、脚でお腹をさすっている。


 なんて会話をしていると……視線を逸らしていたハジメが不意に雰囲気を変えた。


 うっすらと笑い、虚空に視線を向ける。


「帰ってきたな」


 ハジメと浩介が先に帰った後、漢女神への神器創造や、四方の小天樹と呼応させて行う大陸の想念の浄化、天樹の守護を任せられる大妖の選別などなど、一時的に妖精界を離れるための準備をしていたアウラロッドと、その護衛をしていた光輝&ノガリマザーが、どうやら帰還するらしい。


 全員がハジメの視線を辿って虚空に視線を向ける。


 直後、テラスの上に空間の歪みが発生した。ユエがひょいっと指を振って重力魔法によりカップやお菓子の類いを退避させると、見計らったみたいにゲートが開いた。


「おっと」

「きゃぁっ」

「ノガリさん、参上!」


 テーブルの上にスタッと降り立つ光輝と、お尻を強打するアウラロッド、そして、片膝を突き片手を伸ばしたヒーロー着地を決めるノガリマザー。


「光輝!」

「モアナ」


 気のせいだろうか? 光輝の帰還に喜色満面となったモアナだが、一瞬だけアウラロッドに殺人鬼みたいな目を向けたような気がするのは。本当に一瞬だったので、きっと気のせいに違いない……


 感極まったようにテーブルの上に飛び込んでくるモアナを、光輝は優しい表情で迎え入れる――前に、


「祈願するっ、邪なる者を吹き散らせ! ――〝逆巻く風〟!!」

「あばばっ!?」


 リーリンが放った超局所的な旋風がモアナをすくい上げるようにしてテーブルの向こう側へ落とした。


 アニールが「リーリン!? 仮にも元女王ですよ!?」と声を張り上げ、クーネが、「リ、リーリン、本気ですね!?」と戦慄しているのを余所に、すかさずテーブルに飛び乗るリーリンさん。


「お帰りなさい、光輝さん」

「リ、リーリン? なんでモアナを吹き飛ばして……」

「光輝さんに、まっさきに〝お帰りなさい〟を言いたかったからですが?」

「だからって吹き飛ばすとか何を考えてるのよ!」


 モアナがテーブル下から這い上がってきた。めちゃくちゃ怒っている。


 そんなモアナに対し、リーリンはファサッと髪を払いながらキメ顔で言ってのけた。


「常在戦場こそ私の信条。それは恋愛でも変わりません。全て、実力行使を以て勝ち取るのみっ」

「こ、この(いくさ)バカぁっ」


 ピトッと光輝に身を寄せるリーリンに、モアナが掴みかかろうとする。


 今の光輝は、これだけ露骨な態度を取られてリーリンの心情を察せないほど鈍くはない。なので、ようやく帰ってきたのに速攻で訪れた修羅場を前にして、急速に目が死んでいく。


 ふと、視線を感じて見てみれば、


「「ひゅぅ~♪」」


 魔王と卿が、両手で指を差しながら口笛を吹いていた。めっちゃニヤニヤしている。勇者の手が聖剣の柄にかかった。


 が、別の意味での修羅場が訪れる前に、


「勇者様? その方々は……」

「え? あ、彼女達は――ヒッ!?」


 思わずあげちゃう悲鳴。だって、振り返ったらヤンデレの化身がいたから。こてんっというよりゴキュッと傾げられた首や瞳孔の開ききった瞳、一筋の髪が口の端にかかっている姿が異様な迫力を醸し出している。


「異世界の女神様? 自己紹介するわ! 私はモアナ! 光輝に……そう、光輝にお持ち帰りされる女よ!」

「モアナ!?」


 間違ってはいない。女王を引退して、光輝についていくと決断し、光輝もまたそれを望んだのから。ただ、言い方がまずいだけである。


 アウラロッドの目つきが、だんだん人殺しのそれになってきた。ように見える。


「光輝さん」

「リーリン? あのさ、俺は――」

「すみません、私はまだ、お持ち帰りされるわけにはいきません」

「しないよ!?」

「国の復興に尽力したいんです。残党もいるでしょうから、クーネ様をお守りする使命もございますし」

「う、うん。まぁ、そうだね」


 良かった、リーリンはまともだ……と思ったのも束の間。


「ですが、今度、この世界に来たときは覚悟してください」


 リーリン? と表情が引き攣る光輝。確かに、フェアリーキーやリングのおかげで、この砂漠世界との行き来も容易になり、そう遠くないうちに様子を見に戻るつもりではあるが……


「奪ってみせますので」

「……」


 なぜだろう。リーリンの目が草食動物を狙う肉食獣の眼に見えるのは。渡航計画を白紙に戻したい……


 ついでに、アウラロッドの気配がどんどんおぞましいものに変わっていっている気がする……


「……勇者様は、これから私と二人っきりで旅をするのです。とても重要な使命なのです。失礼ですが、あえて言わせていただきます。勇者様を(わずら)わせないでいただけますか?」


 至極冷静で、静かな声音だった。にっこり笑顔もオプションでついている。


 しかし、まとうオーラはどす黒い。邂逅した時の神々しい光が嘘のよう。


 モアナと、リーリンと、そしてアウラロッドの視線が交差した。バチバチバチッと。空気が重い。ついでに息苦しい。まるで酸素が意思を持って逃げ出してしまったみたいに。


 と、その時、鈴と二人、映像の途中から不穏な気配を発し始めた嫁~ズを見てさっさとテーブルの端っこに避難し、仲良くお茶に舌鼓をうちながら傍観に徹していた龍太郎が、仕方なさそうに肩を竦めて立ち上がった。


「おい、あんた達、落ち着けよ。南雲と遠藤もそろそろ煽るのやめてやってくれ。光輝はやっと帰ってきたんだぜ? ゆっくりさせてやれよ」

「りゅ、龍太郎!!」


 流石は唯一無二の親友! 俺の味方はお前しかいない! と、光輝は救世主を見つけたように表情を輝かせる。


 だがしかし、


「なぁ、モアナさん達。今は光輝が無事に帰ってきたことを素直に喜ぼうじゃねぇか――」

「「「ちょっと黙ってて!!」」」

「……うっす。すんません」


 元戦士の女王、常在戦場の近衛、病んでる女神、三人からの鬼気に溢れた眼光を叩き付けられ、勇者の救世主はスゴスゴと引き下がった。


 そんなっ、龍太郎! 俺を見捨てるのか!? と目で訴える光輝。龍太郎は生唾を呑み込みつつも、やっぱり親友を助けるべきだと奮い立とうとして……


「龍くん。今はそっとしておこう? 今の光輝くんならきっと大丈夫だよ。ユエお姉様が向こうにお茶を運んでくれてるし、ね?」


 その前に鈴が腕を引いた。見れば、テラスから再び屋内へとお茶会セットを運び入れているユエがいた。ハジメ達やスペンサー達も爆弾から逃げるみたいにさっさと屋内に去っていく。


 クーネだけ光輝達の方を気にしているが、それもアニールに促されて避難でもするみたいに屋内へと入っていくのが見える。


「い、いや、でもよぉ、鈴。光輝の奴だって疲れてるだろうし」

「あんなヤバい修羅場に首を突っ込んで、龍くんに何かあったら大変だよ」

「鈴……へへ、そうだな。鈴の言う通りにするぜ」

「うん……」


 光輝は思った。え、何これ……と。そう言えば機工世界に召喚される直前にも、〝龍くん〟呼びが気にかかっていたことを思い出す。


 同時に、ちょっぴり照れくさそうに、しかし、記憶にあるよりずっと近い距離感で笑い合う龍太郎と鈴の姿に、まさかという思いが過ぎり……


「あ~、光輝。一応、言っとくわ。俺等、付き合うことになってな?」

「えへへ、そういうことになりました!」

「え、あ、そ、そうか……えっと、おめでとう?」


 声を揃えて「ありがとよ!」「ありがとぉ」と礼を返した龍太郎と鈴は、そのまま踵を返した。仲睦まじく手を繋いで。


 光輝が、待って龍太郎ぉ! 置いていかないで! と手を伸ばすが……


 親友はもう、光輝の方を振り返りもしなかった。伸ばした手は、届かなかった……


「ねぇ、光輝。私をお持ち帰りするのよね?」

「勇者様? いえ、光輝様と名前で呼ばせていただきますね? 光輝様、私と二人旅をするのですよね?」

「光輝さん、なんなら今、私が光輝さんをお持ち帰りしましょうか?」


 親友の幸せそうな背中が遠ざかっていく。


 同時に、自分の周囲は空気が軋むような鬼気が刻一刻と高まっていく。


 ひょこっと、テラスに通じるドアの縁から、ハジメと浩介がトーテムみたいに顔を覗かせた。かと思えば、グッと力強いサムズアップをしてヒュッと顔を引っ込めた。


 光輝は天を仰ぎ……深呼吸を一つ。


「取り敢えず、腹を割って話そうか?」


 と、苦笑いを浮かべたのだった。

















 その後、シンクレアにて光輝とモアナの旅立ちへの祝いと、救世へのお礼を兼ねた宴が都の中心にてなされ、別れを惜しまれつつも、一行はトータスへの帰還を果たした。


 リリアーナや愛子、優花達クラスメイトが、てんやわんやとなったのは言わずもがな。王宮で旅の疲れを癒しつつエガリ&ノガリの上映会で事情説明すれば、衝撃的な事実&光景の連続で、もっとてんやわんやとなった。


 当然、地球の世間も大変騒がしくなっているだろうが、そこはもちろん無限魔力を手にしたハジメのニューラ○イザー・ワールドが火を噴く予定なので、きっと騒動は早々に鎮火することだろう。


 なお、光輝もまた一度地球へ帰還することになり、そこにはモアナとアウラロッドも同行することになった。改めて、世界樹の枝葉復活計画を具体的に練る必要もあり、連れて行けない理由もなかったからだ。





 そうして数日後――





「こ、ここが光輝の実家なのね……」

「こ、ここに光輝様のご家族が……」


 緊張した様子のモアナとアウラロッドが一拍置いて顔を見合わせ、いかにも「家族に認められるのは私だ!」みたいな闘争心バチバチの視線を交わし合う。


 それに苦笑しつつも、光輝は感慨深そうに家を見上げた。


 自主退学し、家を出てからの時間は、実際のところ一年も経っていない。けれど、体感的には、もう何年も帰っていないような気さえした。


「え? お兄ちゃん?って、女連れ!?」

「あら? 光輝、帰ってきたの?」

「光輝が帰ってきたのかい!?」


 なんとなく、そのまま家に入るのは気が引けてインターフォンを鳴らせば、妹の美月が真っ先に出てきた。世間が騒がしいからか、それともタイミングよく休暇だったのか、母の美耶と父の聖治も家にいたようで、美月の声を聞いて姿を見せる。


 ビシッと緊張で固まった、けれど、明らかに異国の目の覚めるような美女二人に、家族が目を丸くしているのを見ながら、なんとなく思う。


 不思議なことに、最初にトータスから帰ってきた時よりもずっと、どうしようもなく感じること。


「……へぇ。光輝、あんた少し見ない間に、随分と良い顔をするようになったじゃない」

「母さん……」

「ふふっ、良い旅だったみたいね?」

「うん。大変だったけど、良い旅だった。また、行かなきゃいけないけど」

「そう。なら、しっかり休んでいきなさい。連れの美人さん二人もね?」


 そう、踵を返してモアナとアウラロッドを家に招き入れる母が、肩越しに振り返って言う通り、


「光輝。おかえり」

「ッ……うん、ただいま」


 ああ、帰ってきたなぁ、と。


「ちょっとお兄ちゃん! 何あの美女二人! どういう関係!?」

「こ、光輝。修羅場はダメだぞ? 父さん、それで死にかけたことがあるんだ……」


 騒がしく跳ね回る美月や、聖治の心配そうな様子に自然と笑みがこぼれる。


 それは、トータスから初めて帰ってきた時でも決して見せなかった、心から溢れ出たような笑みで……


「大丈夫だよ、美月、父さん。ちゃんと話すから」


 なんだか変わったように見える光輝に、思わずといった様子で顔を見合わせている美月と聖治。そんな二人を見てますます笑みを深めつつ、光輝は、とても穏やかな気持ちで玄関をくぐったのだった。





 勇者、本当の意味で――帰郷完了。


いつもお読みいただきありがとうございます。

感想・意見・誤字脱字報告もありがとうございます。


これにて勇者&魔王編は完結となります。お付き合いいただきありがとうございました。良い暇潰しになったなら嬉しいです。

次回からは…たぶんトータス旅行記の続きになるかと。嫁~ズをもっと書きたくなったもので。

ただ、プロット等準備及び私用諸々により、しばしお時間いただきたく。次の更新は9月最初の土曜日を予定しています。少し間が開きますが、よろしくお願いします!


※酒呑童子の口調は適当です。くるわ詞モドキと方言を混ぜた、みたいな。なんか逆に難しかったので、今後再登場する場合は口調を少し変えるかもしれません。



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勇者(笑)が本物の勇者になった時、めちゃ泣いた。勇者(笑)が好きじゃなかったのに…。魔王や深淵卿とも分かり合える数少ない存在に感動を覚えます。しかし魔王に敵う勇者になるまでどれほどかかるのか笑。 作…
やっぱり光輝好きだよ ハジメと男子ノリ(過激)できる少ない人でもあるし 何よりたどり着いた答えが美しい 主人公してるよね
光輝くんもハーレム化するのかなあ? 深淵卿のハーレムは拡大してるし、ハジメは………ああ、スライム女神とクモ二体か………。
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