9話 次を想う
―――クーレと出会った日の夕食
父が食事を一緒にしようと言ってくれたので
二人でテーブルに座っていた。
母と兄は時間が合わなかった為不在だ。
「レイデ、あの子はどうだった?」
どう......か。
返答に困るよ......
仮面つけてて変ではあるけど......まぁ......
「......いい子ですね。少しは仲良くなれたかと思います。......多分。」
「おお!そうか!良かった。うん、本当に良かった。安心したよ......」
......凄く大袈裟に喜ぶじゃない。
いくら娘が一人ぼっちだったからと言っても喜び過ぎだよ。
その反応で逆に私がダメージを受けると言うか......。
べ、別に、他の子とだって話そうと思えば話せるし?すぐに仲良くなれるし......?
「そう言う事なら、次に会う予定も組んでおくよ。
また決まったら伝えるから。
......じゃあ、仕事の残りがあるから私は先に戻るよ。レイデはゆっくり食べていなさい。」
そう言うと父は先に食事を終えて部屋を出て行った。
今日はゆっくり食事出来るかもと思っていたので残念だ。
忙しいのに 私の為に時間を作ってくれてたんだろうな......。
それに......今日父が食事に誘ってくれたのも、いつも「一人でいい」と言う私を心配しての事だったかもしれない。
「頑張ろう......!」
人との接し方も勉強も、全部。
忙しい皆の力になれるように!
心配をかけないように。
......まずは本でも読もうかな。
家の図書室に沢山本があるし、一冊くらいは会話の参考書みたいな本もあるかもしれないし
私は食事を終えて部屋を出た後、図書室に足を進めた。
「次は何を話そうかな......?」
私は、次に話す事を考えながら またあの子に会えるのを嬉しく思っていた―――。




