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私の仮面執事 ~ 毎日仮面を変える執事に振り回されてます! ~   作者: メイロハート


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12/14

12話 ローセル邸

※クーレ視点の話です。


―――……そして、令嬢と会う日が来た。


僕はあの人に用意してもらった馬車でローセル邸に到着した。


馬車から降りると少し遠くに

茶髪で緑色の瞳の男性が立っているのが見えた。

あの人から聞いていた話からすると、この人がローセル公爵だろう。


僕は公爵のそばに寄るとすぐにお辞儀をした


「お初にお目にかかります、ローセル公爵様。私はクラウデレ・センテと申します。」



「あぁ、よく来てくれたね。君がクラウデレか。聞いていた通り仮面をしているんだね」



「......はい。初対面で失礼かとは思いますが、お見苦しい姿を晒す訳には まいりませんので。どうかご了承ください。」

僕は公爵様に向かって軽くお辞儀をした。




―――僕は仮面を外したくない。





―――仮面の下は ” 傷跡がある()()()() ” ―――





この事はあの人も了承してくれている。


だから、公爵様と僕の件で連絡をする時に

”顔に傷跡がある為仮面をしている”から了承して欲しい事を記してくれた。


つまり、それを知った上でローセル公爵は僕をご令嬢と会わせると決めたようだ。



「騎士達には傷のある者も多いし

貴族も今は比較的平和だが、兵を率いて戦う事もある。傷がある者も少なくは無い。気にする事はないよ。」


「――!......ありがとうございます。」


公爵様はこの仮面を見て悪態をつくことも無ければ、顔を顰める事もなかった。


事情を知っているあの人を除いて


そんな人と出会ったのは始めてだ......。



「うちのレイデと仲良くしてくれると嬉しいよ。早速行こうか、レイデが庭で待ってるからね」


ご令嬢をお待たせしていたなんて......

あの人の話では今丁度時間ぴったりくらいのはずだが......


「お待たせして申し訳ございません。」


「あぁ、いやいや。レイデにはわざと早めの時間を伝えたんだ。心の準備をする時間が必要かと思ってね。」


「......そうでしたか。」


心の準備とは?

まるで公爵令嬢が緊張しているかのような言い方だ。

ご令嬢は僕と同じ歳だと聞いているが

公爵令嬢ともなればその歳で常に沢山の人と会っているだろう。


そんな方が緊張なんてするのか?


......まぁ、それ程の時間を待ってはいないと言う意味の公爵様なりのフォローだったのかもしれないな。



そうして僕達は

ご令嬢の待つ庭に向けて歩き始めた。



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