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1話 貴族社会と高貴な淑女
―――時は中世
大陸の中央に位置するディワーレ帝国では
おとぎ話のような「魔法」と呼ばれる未知の力が発見され、一部の人間がその力を行使出来るようになり
その影響で技術や文化、経済は飛躍的な成長を見せ始めた。
そんな華咲く時代に伴い、時の権力者たる貴族達の間では権力争いが勃発し水面下で争い合っている
そんな中、私は貴族社会で強く生きようと時代に立ち向かう高貴な淑女―――……
―――で、あるはずもなく。
公爵家と言う国の中でも高い地位に産まれた事でその権力を存分に利用し
――「高い地位と権力を持つからこそ、どの派閥にも必要以上に関わる事を避けるべき」――
そう説明して両親と兄を言いくるめ続けて数年。
他の貴族家との交流は兄に丸投げし、
パーティへの参加やお茶会への誘いをほぼ断り、交流を必要最低限として引きこもり人生を謳歌していた。
困ることもなければ、余計なしがらみも無い。
本当に充実した毎日である
―――ただ一点を除いては―――




