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微熱の道化師  作者: だぶまん
微熱の道化師(異世界編)
9/16

9.「友情パワー」

「ピンチだ」


そうつぶやいたのは太郎である。それを聞き洩らさなかったジョロウは運が尽きたようねと国民たちを太郎にぶつけた。


「姫様一」、「ワオーン」、「シャー」、「クルッポー」


国民たちが太郎に襲い掛かる。しかし、太郎は国民たちの隙をついてローリングしながらなんとか攻撃を避けた。

太郎は感動した。国民たちの攻撃を避けたことで訓練の成果を確かに感じたからだ。しかし、国民たちの攻撃は止まなかった。その時


「これを使えっ!」


おぼつかない足取りで王子は太郎に向かって指輪を投げた。太郎はこれはと王子に尋ねる。


「これは先祖代々受け継がれている魔法の指輪だ。それを身に着けろ。」


王子は太郎にそういうと見る見るうちに王子の姿が丸くなり最後には緑色玉になった。


「最初からこうしておけばよかった。そこに指輪を隠していたのね。」


ジョロウは緑色の球になった王子を拾うとその球を口の中に入れた。


太郎は魔法の指輪を左薬指につけた。すると指輪が変化しよく腕になじむ小手になった。


「およびですかい?」


小手が喋った。弱者太郎は小手を二度見した。


「おいらはこの国を守る小手でやんす。攻撃が来るでやんす。」


小手がそういうと間髪入れずにジョロウの足が太郎を襲った。


太郎はとっさに小手を構えた。小手とジョロウの足の間には激しい火花が散った。国民たちは吹っ飛ばされた。ただし、体についていた糸は切れたようだ。


「痛いでやんす。いつもと違うっす。」


小手が悲痛を訴えると徐々にジョロウの足の力が増してきた様に太郎は感じた。


叫べ

ヘルメットから直接脳内に声が聞こえた。


「小手かヘルメットかどっちの声かわからねぇ」


太郎は苦笑した。


「先客がいた出やんすか。よろしゅうな。ほな負担かけまっせ。」


小手がそういうと同時に弱者太郎は叫んだ。


「融合、合体、カタコリオー」


太郎は光に包まれた。ジョロウの体も光っている。

ジョロウは困惑しながらも光っている場所を抑える。しかし、光っている場所は移動してジョロウの口から王子だった緑色の球が出てきた。

球は小手に吸収され、小手の形が剣に変化した。


「これがあの指輪の力」


変化した小手を見ながらジョロウは息をのんだ。


「ヘルニア国の勇者よ私は王子だ。私はこの指輪の力と一緒になった。一緒

にジョロウを倒すための力になってくれ。」


王子の言う言葉を聞いた弱者太郎のに正義の心が灯った。


ジョロウは異物が口から出たことによって咳き込んでいた。


「正義の心がある限り、この世に悪は栄えない。クイックボーグ参上。」


弱者太郎はポーズをしてジョロウの前に立っていた。

しばらくキョトンとしたジョロウだったが、何かを察して


「まさか、あの時の坊やだったのかい。」


と言った。


「私は社会人だ。」


太郎は毅然とした態度で言い返した。

ジョロウはそんなのどうでもいいわよと糸を吐き出した。太郎はその糸に捕まった。

体をぐるぐる巻きにされて太郎は繭に閉じ込められた。

一呼吸をおいて太郎の声が聞こえた。


「チェンジスタイル、ブルーフォーム」


光った繭が飛び散って太郎が姿を現した。

太郎のヘルメットの光が青く変わっていた。


「クイックボーグ、チェンジスタイル。お前の心悪を断つ」

“説明しよう。クイックボーグがチェンジスタイルでブルーフォームを使用すると手数の

多い高速な技を繰り出せるようになるのだ"


「勇者クイックボーグ、私は今まで父を英雄だと思っていた。そして私も英雄として正義を貫きたい。」


指輪と融合した王子の声だった。


「長年お付き合いした私としてもぜひ王子を男にしてくやせぇ。」


指輪の声だった。

意志を受け継いだ太郎は体にみなぎった力を確かに感じた。ヘルメットもパワーフルでノリノリである。


ジョロウがこっちを見ろと糸を吹きかけるが、今後は太郎の目の前で糸が解けるように消えた。


「正義は必ず勝つ」


太郎は問う言うとジョロウは


「そういえば、そんなことも言ってたね」


と意味深に返事をする。


弱者太郎はクイックボーグ、の必殺技を出した。


「クイックボーグ、奥義、マシンガンスピア」

"説明しよう奥義シンガンスピアとはクイックボーグの近接武器をまるでマシンガンのようにそして蜂のように連続で相手にぶつける技なのだ”


ジョロウは各腕で何とか防ぐが手数が多すぎてついに攻撃を体に受けて倒れてしまった。

土埃の舞う中ジョロウの前に現れた弱者太郎はトドメだと剣をジョロウに突きつけた。


国民から太郎は非難を浴びる。

国民たちはジョロウに立つと弱者太郎の前に立ちはだかった。


「俺はお姫様に相当額使って応援してるんだ。だから姫様を守る」

「ワオーン」、「シャー」、「クルッポー」


今まで利用してきた国民が真にジョロウを慕っていたという事実にジョロウは

涙した。


「国民を裏切るわけにはいかないな。」


指輪と融合した王子はつぶやいた。


「悪の心はクイックボーグが倒したってことでやんすね。」


指輪もつぶやいた。


「正義の心がある限り、この世に悪は栄えない。正義完了。」


この後ジョロウは国民にすべてを話すと普通の女の子に戻りたいとひっそりと国を後にしたのだが、ファンの熱い声援によりVOuerとして復活を遂げた。悪いことはもうしていないはず。

カタコリ国の危機を無事に救ったクイックボーグこと弱者太郎はウキウキでヘルニア国に帰ると

ヨーツー姫がふくれっ面の顔で太郎に詰め寄る。


「あなたは戦闘の基礎を身に着けに行ったのですよね。」

「カタコリ国の王子は玉のままで指輪は奪うし、カタコリ国の民はジョロウのファンとして順調に資金の流出をしてるしもうめちゃくちゃです。」

「カタコリ国の王は王子はどこかといまだに捜索をしております。その件に関しては私が説明をしておきましたが。」

「しかし、今回のことで同盟国にもリン国の影響が及んでいるということがわかりました。」


その後、指輪はとりあえずゼン・ニン兄のところへ預けられた。

弱者太郎のは暗い気持ちだった。力が出なくなっていた。

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