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微熱の道化師  作者: だぶまん
微熱の道化師(異世界帰還編)
49/50

K.25 「決戦」(AIが要約)

魔王城――ユウ・ゲの亡骸を改造した魔具人形を前に、アリスは吐き気を催した。

「とりあえず、終焉だ」オトギゾウシは感情なく告げる。「私はこの世界の創造者。運命には抗えない」

「なぜ混沌をもたらした!」弱者太郎の叫びに、オトギゾウシは「弱い者は強者の下に生かされる。恥を知れ、小僧」と飽き飽きしたように返した。

「異世界の平和のために戦う!」弱者太郎の決意に、オトギゾウシは「じゃあ、早く終わらせよ?」とやる気なく応じた。


勇者の化身と魔王城は取っ組み合い、力は互角だが魔法の威力で追い詰められる。その時、上空の飛行艇からペンライトが投下された。

『魔力増幅装置だ!』ゼン・ニン兄の声が響く。『負荷はかかるが、魔力を増幅できる!』

どこにつけるか尋ねた弱者太郎に、通信は『尻から入れる!』とだけ告げて切れた。


落下してくるペンライトをアリスがキャッチするが、弱者太郎がそれを受け取る。魔王城の猛攻に倒れる中、弱者太郎は決心し、ペンライトを尻に向けた。

「こんなにおっきいのはいらないよぉ!」

その悲鳴と共に、勇者の化身は黄金のオーラを放った。オトギゾウシは「これは今までになかったな」と感心する。

再びの激突。力は互角、魔力は勇者の化身がわずかに上回る。

「これで終わりだ!」弱者太郎が渾身の一撃を魔王城に叩き込むが、煙が晴れると魔王城は無傷だった。

「今回は、ちょっとだけ強かったね」

オトギゾウシの言葉と共に、すさまじい速度の拳が勇者の化身を襲った。


遠くに吹き飛ばされボロボロになった勇者の化身は、魔王城に踏みつけられる。

「やっぱり今回も勝てなかったね。お疲れー」

意識がもうろうとする中、弱者太郎はアリスに「逃げろ」と告げた。

「まだあなたは死なない。私が守るもの」

アリスは主導権を握り、踏みつけに抗う。意識を取り戻した弱者太郎が「転がれ!」と叫び、二人は連携してなんとか踏みつけから脱出した。

「往生際が悪いね」オトギゾウシは「消し炭になれ。覇王弾」と告げる。アリスは咄嗟に「ルビビゾックマ!」と防御魔法を唱えるが、

覇王弾の威力に魔法壁は徐々に薄くなっていく。

「まだ、やんなきゃならないんだってば……」アリスの呟きに、弱者太郎も「そうだ、俺にもまだやることが残っていた」と決意を新たにする。


弱者太郎はアリスに「呼吸を整えて。勇者の化身は二人で一人の存在だ」と言った。

二人が呼吸を合わせると、勇者の化身は黄金のオーラを纏う。覇王弾の威力が増し、魔法壁が破られようとした時、弱者太郎は叫んだ。

「この世に悪がある限り、正義の味方は現れる。覚悟しろ、オトギゾウシ」

「死に戻りを繰り返す分際で」とオトギゾウシは嘲笑う。

ディスプレイに『俺を信じてくれ』と表示され、アリスはうなずいた。

「俺の名前は弱者太郎。クイックボーグとウルティマヘヴンの正義を受け継いだ、平和を望むただの人間だ。使命がまだ残ってる。だから、最後まで足掻く」


勇者の化身は、右腕を魔王城へ構えた。覇王弾がその右腕を破壊すると同時に、弱者太郎とアリスは叫んだ。

「必殺、ロケットパンチ!!」


勇者の化身は半壊しながらも、破壊された拳は弱弱しくも、確実に魔王城に届いた。


コツン。


拍子抜けしたように、オトギゾウシが笑い出した。

「恥ずかしいセリフ言ってる割には、しょぼい足掻きだったね」


弱者太郎は呟いた。

「俺の正義、完了」


魔王城の操縦が、徐々に効かなくなったことをオトギゾウシは感じた。

ガラガラと、魔王城の胴体に丸い傷が見え始め、最後には向こう側が見えるほど、ぽっかりと大きな穴が開いてしまっていた。そして、魔王城は勢いよく爆発した。


半壊した勇者の化身で、弱者太郎は「やったか」と状況を確認してみたが、オトギゾウシは生き残っていた。再起不能の魔王城を乗り捨てて、オトギゾウシは逃げ去っていく。

それを見つけた弱者太郎は追いかけようとしたが、アリスの方を見ると、魔力を使い果たしたようで、うまく動けそうになかった。

アリスは「私も行く」と弱者太郎に言ったが、「俺に任せろ」と、一人でオトギゾウシの後を追った。

しばらくの追いかけっこの末、弱者太郎はオトギゾウシを捕まえた。

「オトギゾウシ!この異世界を、元の平和な世界に戻せ!」

弱者太郎は叱るように言った。


「俺はこの異世界を作ったけど、そのあとは知らないよ。元に戻せない」

オトギゾウシは言った。状況をうまくつかめない弱者太郎は、さらに追及する。


「お前は神様なんだろう!戻せるはずだ!」

「あー、もう。そんなに言うんだったら、この世界、終わらせてやるよ」


すると、オトギゾウシは色々をあきらめたように、覚悟を決めたように、一冊の本を取り出した。

弱者太郎は何か嫌な予感がして、その本を奪い取ろうとした。争った結果、力の弱い弱者太郎は、オトギゾウシの本を奪い取ることができなかった。

その本に何かを書き込んだオトギゾウシは、「一生この世界に閉じ込められてな。あばよ」と、一瞬で姿を消した。

その瞬間に、異世界もまた、真っ暗になった。

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