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微熱の道化師  作者: だぶまん
微熱の道化師(異世界帰還編)
36/50

K.12「咆哮」(AIが要約)

「目立ちたがり屋風情が、ぬっくおろしてやる!」


路地裏に現れた三人のやさぐれ男たちが、ナイフを手にセンキへと突進する。 だが、センキは涼しい顔で言った。


「君たちにはちょっとお仕置きが必要だね」


彼は男たちを路地から離れた広場へと誘導すると、街の住人たちに向かって叫んだ。


「みんな聞いてくれ! 俺はこれからこの悪い男たちにお仕置きしなければいけない。力を貸してくれ!」


「センキ、やっちまえ!」 「応援してるよ!」 「パウワウ!」 「クルッポー!」


街の住人たちが声援を送ると、センキは満足げに頷いた。


「みんな、ありがとう。これでこいつらを分からせることができそうだ」


そして、彼はポーズを取った。


「いくぜ、感謝の正拳突き!」


拳の形をした巨大なオーラがセンキの手から放たれ、男たちは空遠くへと吹き飛ばされた。


「みんなの応援のおかげだ。今日も平和をありがとう」


歓声が沸く中、キュービーは静かに呟いた。


「これは、かつて私が持っていた応援の力だ……」


──その後、センキは謎の少女Qに近づき、肩を抱き寄せる。


「もう大丈夫だよ」


一瞬驚いたQだったが、センキの手を振り払い「門限だから」と言ってその場を後にした。


「気が向いたらまたおいで」


センキの言葉に、Qとキュービーは胸の高鳴りを覚えていた。 Qは彼自身に、キュービーはその操る力に──それぞれ惹かれていた。


──飛行艇に戻った二人。


「二人はつけられてはいないな」


ゼン・ニン兄がそう言った瞬間、飛行艇が突如震動した。 艇内が散らかり、何か巨大なものに突き上げられていた。


「やっと見つけた。手間かけさせやがって」


Qが下を覗くと、そこには巨大な魔具人形が現れていた。


「魔具人形を出すのじゃ!」


デ・キールの叫びとともに、乙女の棺が飛行艇から飛び出す。 その拳が魔具人形の腕を破壊するが──


「へー、やるじゃん。これはどうかな」


戦の城は壊れた腕を振り下ろす。乙女の棺は受け止めるが、パワーの差にQは叫ぶ。


「ぱ、パワーが違いすぎる!」


地面にめり込む乙女の棺。しかし本体は無傷だった。


「こいつは驚いた。頑丈すぎんだろ」


その声に、Qは聞き覚えがあった。


「その声、センキさんなのね?」


「そうだ」


センキは正体を明かすと、魔具人形を姿勢正しく構えた。


「オトギゾウシの命に従い、お前らを倒さなければならない。この魔具人形“戦の城”で」


──飛行艇から身を乗り出すデ・キール。


「わが最高傑作の魔具人形よ。ゼン・ニン共の貧弱な木偶人形を粉々にしろ!」


センキは憤る。


「こんな老人まで盾にしやがって……経緯はどうでもいい。俺はお前に決闘を申し込む」


「来い。一瞬で決めて見せる」


戦の城の壊れた腕が再生し、雲を突き刺すほどの大剣を握る。


「みんなの応援の力でこの大剣の威力は無限になる。そういう設定だ。行くぞ!」


雷が鳴り、大剣に落ちる。センキは叫ぶ。


「雷鳴斬! これで終わりだー!」


乙女の棺は雷の衝撃に耐えきれず、再び地面にめり込む。


「起きろ、Q!」


キュービーの呼びかけにも、Qは応えない。


──乙女の棺が踏み潰されそうになったその瞬間。


「守りたい──」


キュービーの思いが乙女の棺を動かす。 地ならしの音が響き、センキは驚く。


「どこにいった?」


「私は平和を愛する正義の味方だ」


乙女の棺を通してキュービーが語ると、センキは冷静に応じる。


「やっと正体を現したか」


「センキ。お前の力はかつての俺と同じ応援の力だった。私は今、その力を超えなくてはいけないらしい」


センキはキュービーの言葉を鼻で笑った後に言った。


「この力はデ・キールからもらった武具によって与えられた唯一無二の力だ」


──一方、ゼン・ニン兄弟とデ・キールの因縁も語られる。


「スタバリスを出したあの日、我々は師匠を超える決意を示した。それが乙女の棺なのです」


乙女の棺が光る。


「目くらましをやったところで俺の正義にはかなわんよ」


センキが再び剣を振るう。


「もっと、もっとだ。もっと守る力が欲しい!」


キュービーの願いに応えるように、乙女の棺の腕がオーラを纏い、大剣を白刃取りする。


「お前ら応援が足りねぇぞ!」


戦の城の攻撃は強まるが──乙女の棺の腕はさらに力を増す。


そして──刃の折れる音が響いた。

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