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微熱の道化師  作者: だぶまん
微熱の道化師(異世界編)
13/15

13.「微熱の道化師」

ヨーツー姫を助けに行く決意を決めた太郎はゼン・ニン兄から装備を渡された。

クイックボーグのレプリカ装備、ロックバスターを隠すための義手、カタコリ国の指輪(王子憑き)を太郎は装備した。

太郎はミマモーレできる卵はもうないのかとゼン・ニン兄聞いたが、今朝朝食と一緒に食べたので残りはないときっぱり言われた。

弱者太郎がリン国に着くと王宮には国王ともう一人ヒーロースーツを着たような人物がいた。


「よくぞ来た。私はリン国の国王、キン・ニク2だ。そして彼は“落”の称号を持つ幹部マスター・フォールだ。」


キン・ニク2(ニク2)は自身が国王であることを告げた。そしてヒーロースーツの人物がリン国の幹部であることも明かした。

ニク2曰くマスター・フォールと戦い太郎が勝ったらヨーツー姫は返すしヘルニア国には手を出さないというらしい。太郎はこれは運命だと感じその提案に応じた。

マスター・フォールと弱者太郎の戦いはリン国の闘技場で行った。

二人の目が合った時マスターフォール(フォール)が太郎に言った。

フォールはどうして太郎はどうしてヘルニア国の味方をするんだと尋ねた。太郎はヘルニア国を守るためだときっぱりと言った。


「クイックボーグ、俺は一度お前に敗れたことは認める。だが今はイカゲや他の幹部たちよりも強くなった。

 今度は私がお前に正義を証明する番だ。」


ここで太郎はフォールはクイックボーグのかつての敵だったらしいことを知った。


「俺が固着してるしているのはMUGEN-01。お前の固着している装備はMUGEN-02。どちらが強いのかはっきりさせてやる。」


フォールが話し続けた。

太郎は過去には触れない性格だったので話をスルーしつつなぜリン国の味方になったとフォールに尋ねた。


「この世界は半分が圧倒的な力を持つ魔族の世界だ。国を統一することで魔族に抵抗できる。リン国の思想に私は共感した。それだけだ。」


フォールはあっさりと答えた。

太郎はリン国の思想の為なら今の生活している人や家族はどうでもよいのかとフォールに問うが、多少の犠牲はどうあがいても出てくるとあきらめ気味にフォールは返事をした。

力を合わせて戦えばいいじゃないかと太郎はフォールに諭すが、こうやって戦う運命にある私たちに力を合わせることは難しいだろうなとフォールは言った。

お互いに違う正義を掲げた二人はついに戦いの姿勢を見せた。


「融合、合体、カタコリオー」


太郎の腕ぶ剣と小手が現れた。


「フォールソード」


フォールの手にビームのような剣が現れた。フォールは太郎に向かってそれをたたきつけた。

太郎は小手で防いだがカタコリオーは砕けて元の指輪に戻ってしまった。


太郎はチェンジスタイルでレッドフォームになりキャノンボールキックをフォールに与えてフォールソードを手から離すことに成功した。

フォールもフォールキックで太郎と交えたが太郎の力がほんの少し及ばず太郎はぐらりと姿勢を崩した。


「私の力は悪を憎む心。クイックボーグ、貴様は終わりのようだ。」


フォールはそういうと決め台詞であろう言葉を言った。


「この世に悪がある限り正義の鉄槌は下される」


フォールは宙に飛び上がると技名を叫ぶ。


「フォールキック」


まともに攻撃を受けた太郎は爆発したしかし体はまだ残っていた。地面に倒れる太郎に勝利を確信したフォール。

その時、不思議なことが起こった。太郎のかぶっているヘルメットの中から声援が聞こえた。そしてゼン・ニン兄の声も聞こえた。


「ヘルニア国の国民が戦うお前の姿を見て応援しておる」


太郎の股間が光っていた。ゼン・ニン兄が続けて言った。


「ヨーツー姫から渡された魔石を魔改造して皆が見れるようにした。お前の戦う姿を見たヘルニア国の国民がお前の帰りを待ってるぞい。」


太郎は渾身の力を込めて立ち上がって戦う姿勢に戻った。ヘルメットからいつもの聞きなれた声が聞こえた。


「フォールは今まで以上の敵だ。クイックボーグの技ではきっと倒せない。君の正義の必殺技が必要だがやれるかい。」


太郎はその言葉に対して


「クイックボーグ、分かったよ。真の正義の心を見せるぜ。」


と返事をした。


「おいらも忘れないでおやさい。」


指輪の精が反応した。


「私も力になるぞ」


指輪に吸収されている王子も反応した。


「ボロボロの体ではどうにもならん」


フォールは憐れみを込めて言った。


重たい体を引きずりながら戦闘の体制になった太郎は言った。


「この世に悪がある限り、正義の味方は駆けつける。

 チェンジスタイル、ザ・ヒーロー」


太郎の体は一瞬光に包まれて新たなクイックボーグの姿に変身した。


勝利を確信したフォールは決め台詞を叫んだ。


「この世に悪がある限り、正義の鉄槌は下される」


「みんなの力を貸してくれ」


太郎はそういうとフォールが宙に飛び上がると同時にがった。


「必殺、フォールキック」


フォールが必殺技を叫んだ。


「必殺、フォールブレイカー」


弱者太郎も新たな必殺技を叫んだ。

フォールと太郎の影が重なったとき爆発が起こった。

煙が消えていく中、地面に立っていたのは弱者太郎だった。


「お前の正義もいいもんだ」


そう言うとフォールは爆発した。


「悪を憎んで正義の心を憎まず。クイックボーグ、俺の正義完了」


弱者太郎は曇り空から光が差し込む方を見上げながら言った。


「これでよろしいか」


太郎はキン・ニク2に尋ねるとキン・ニク2は深くうなずいた。

キン・ニク2は約束通りヘルニア国に手を出さないと誓い、今までの太郎の出してしまったヘルニア国の被害者たちをできる限り救った。

王子と指輪は無事に元に戻った。

キン・ニク2は戦闘能力が欲しいとのことで太郎にリン国に力を貸してほしいと申し出てきた。


「自分、不器用なんで。」


太郎はやんわりと断った。

キン・ニク2はそれでも食い下がった。ならばじゃんけんで太郎が負けたら仲間になるように圧をかけられた。

太郎は悩んだ。キン・ニク2の後ろにめちゃくちゃタイプの異性がいたからである。


「待ってるわよ~」


太郎は誘われている。めちゃくちゃタイプの異性に免じて条件に応じた。

弱者太郎はあと少しのところでじゃんけんに負けた。

こうして弱者太郎はヘルニア国に平和をもたらした。



勇者としての情熱は微熱だったのかもしれない。

微熱の勇者の行動は傍から見れば道化師として映ったのかもしれない。

それでも微熱の道化師は異世界を救うために藻掻きながら一歩前進した。

この物語の本当の主人公は弱者太郎でもクイックボーグでもなく、最後まで作品を応援し見届けてくれた君なのかもしれない。

感謝

物語は続く。弱者太郎は今日も美少女戦士を探している。異世界を救うために。

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