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微熱の道化師  作者: だぶまん
微熱の道化師(異世界編)
11/17

11.「ロックンロール」

イカゲは我に返った。太郎の立ち上がった姿を見ると膝に着けていたマーキングの跡が消えていることに気付いた。


「なぜ私の物にならなかった。」


イカゲは低い声で太郎に尋ねたが太郎は返事をしなかった。

もう一度イカゲは声を強く同じ質問と太郎にした。


イカゲはこいつ回復したなと太郎を軽く吹き飛ばしたが太郎は再び立ち上がリイカゲに向かって突進してきた。


怪物が太郎の間に立ちはだかった。お互いに力比べをしたが怪物はしりもちをついて言った。


「こいつ、つよい。」


太郎の腕の片方はよく見るとプラプラと何とか体にくっついているような姿だったが実はその腕は折れていた。


「素晴らしい。奴隷の覚醒だ。」


そういったのはイカゲだった。


「私の名前はコ・イカゲ。リン国の“奴”の称号を持つ選ばれしお前の主だ。」


太郎は聞く耳を持たないといった様子でイカゲに突進するがイカゲの陰に包まれて気を失った。


太郎は眠りから覚めた。知らない天井だ。ここはどこか建物の中らしい。今まで見たものはすべて夢だったのかと太郎は手を頭に当てようとするが身動きが取れない。ローブで体が固定されていた。

そして太郎の折れていた片方の腕がいつの間にかマジックハンドになっていることに気付いた。

太郎は叫んだ。それに気づいた何者かが太郎に向かって言った。

「お目覚めのようだね。」

声の主はイカゲだった。


「君の腕はもう折れてたからもっとカッコいいものに変えておいたよ。でも安心して。

君の腕は私のペットと合体して最強の兵士になったんだ。もともと強かったけど、もーと強くなったんだ。

いまヘルニア国に侵略を頼んだところさ。」


イカゲは太郎に説明口調で言った。これで微熱の道化師も終わりかと思った太郎と作者だったが、ゼン・ニン兄からもらった新武装のことを思い出した。


太郎はゼン・ニン兄に教えてもらった呪文を叫んだ。


「ミマモーレ」


太郎のもともとナイスボディだったからだがますます大きくなった。すると太郎を拘束していたロープがはじけ飛んでイカゲにぶつかりイカゲは悶絶した。


身動きが取れるようになった太郎は重たくなった体を動かすと出口がないかあたりを見回す。部屋の奥に階段のような通路を見つけた太郎はまるで跳ねるように部屋から飛び出した。

通路はらせん状の階段になっていた。太郎はとにかく逃げなくてはという思いから螺旋階段を駆け上がった。


「待ちなさーい!」


イカゲは太郎を追った。

螺旋階段を駆け上がると光が見えた。太郎はこれが出口だと思い、力を振り絞って出口に着いた。

出口の先には小さく見えるヘルニア国の城が見えた。そしてそれを遠ざけるように森が太郎の立っている建物を囲むように生い茂っていた。

「ここまでのようだね。観念するんだ。」

イカゲは太郎に諭すように言った。そしては二人はしばらくの間時が止まったようにお互いの様子を見ていた。

太郎は叫んだ。


「ミマモーレ」


太郎の身に着けている段ボールが変化し戦闘機のようになった。その様子を見てキョトンとするイカゲ。

太郎は「お前になんか絶対に屈しないんだからね」というと尻からジェットを吹き出し空高くイカゲの前から飛び去っていった。

とりあえずヘルニア国へ向かった太郎だったが何とか宮廷のところまで着地できた。しかし様子がおかしいことに太郎は気付いた。王宮に誰もいなかった。

太郎は俺またやっちゃいましたかと思ったが町が炎上していることに気付いた。

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