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微熱の道化師  作者: だぶまん
微熱の道化師(異世界編)
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1.「フォロワーが物語を望むとき」

去年描いた挿絵付きWEB小説()の文章転写です。検索で出ますん

この世界の片隅に質屋で変身ヒーローセットの玩具を延々と見続ける者がいた。

こいつが本作品の主人公である。

名前はまだない。

物語の都合上以降はこの主人公を(弱者)太郎と呼称する。


質屋では店主の鼻の長いおじいさんがにやにやと太郎の顔を覗いていた。

太郎は変身ヒーローセットを凝視しながらうれしい表情や悲しい表情をコロコロと変えながら

おじいさんを楽しませていた。


「全部セットでこの値段は高い!」


太郎の思っていたことがつい口に出てしまう。

それを聞いたおじいさんは


「いやなら買うな」


と一蹴し太郎の顔芸を覗き続ける。


太郎にはこの変身ヒーローセットをどうしても手に入れたい理由があった。

それは彼が幼い頃にあこがれたかけがえのない思い出で宝物だったからである。

どうしても欲しい。だが、お金が足りない。弱者太郎はしばらく考えた。

考えた結果、ばら売りにしてもらおうと思いついた。


おじいさんに交渉するが、上手くまとまらない。

どうやらおじいさん曰く、前の所有者からはセットで売らないと世界に大きな災いが

起こるのだということだ。正直に言ってばかばかしい。

そしてこの玩具に必死になっている自分もバカバカしい。

それでもなぜ弱者太郎は諦めきれないのか。そこに変身ヒーローセットがあるからだ。


おじいさんを説得するためにどれだけ商品を欲しているのかをアピールするために

当時見ていたヒーローの変身時のものまねをして粘り強くアピールをする。


「俺はこれになりたいんだ!」


この言葉を聞いたおじいさんは少し考えると表情は明るくなり


「私と握手をしてくれたら頭の部分だけ売ってやる。」


と持ち掛けた。


少し不気味に感じた太郎だったが、お金をためて残りの品を買えば良いと考え、

それならばとすんなりおじいさんの条件を呑んだ。

それから太郎とおじいさんは握手をするが、

その時に太郎が違和感を感じたのは今思えば必然だったのだろう。


全部ではないが長年欲しかったものを手に入れた太郎は店を出る。

雨が降りそうな天気に少し気落ちしながら手に入れた頭の部分を見つめる。

頭部からは何か言っていると太郎は感じたが、

きっと太郎はそういう人物なんだろう。

雨が降らないうちに早く帰ろう。そう思いながら太郎は駆け足で家に帰る。

世界は曇天だった。

日本語は不自由なんだわ

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