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大宮ふとん店、本日もたぶん営業中  作者: スパイク


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司令長官、ハエ取り紙で爆笑す

波田司令長官が、ついに“大宮ふとん店”へ足を踏み入れた。

最寄り駅から徒歩で迷うこと三十分、近所の人に「どこだっけ、それ」と言われながらも、

商店街の端にひっそり立つ例の店にたどり着いたのだ。


店先には例の“戦隊ヒロイン大宮麗奈の店”という昭和丸出しノボリ。

その横には、麗奈祖母が「インスタバエ」と勘違いして貼ったハエ取り紙。

黄色のベタベタが風に揺れ、謎の光を放っていた。


司令長官、これを見た瞬間。


「なつかしぃいいいいいい!!!」


戦隊ヒロイン司令部のトップが、路上で腹抱えて笑う姿を見られたのは後にも先にもこの日だけだろう。

「昔、実家にもあったんだよこれ! ほら、くっつくとぜーんぜん取れねえやつ!」

と、完全に子どもに戻ったような声で大爆笑。


そのまま店内へ入ると、麗奈父・母・祖母が総出で歓迎。


司令長官が目的もなくブラブラしていると、麗奈父が例の枕カバーを差し出した。

戦隊ヒロイン制服の麗奈が可愛くプリントされた、あの商品だ。


「司令長官、どうです? お孫さんに。いま大人気でねぇ」

と言われるがまま手に取った司令長官、じっくり眺めてからニッコリ。


「いいねぇ……うちの孫、こういうの好きなんだよ」


麗奈が聞いたら倒れそうなくらい嬉しそうな声だ。


値段は1000円。

しかし、麗奈父が胸を張ってこう言い放った。


「司令長官は麗奈ファンだから、特別に2割引きで800円で!」


司令長官、秒で財布を取り出し、大満足で購入。


「いやぁ、いい買い物した! しかしこの店、ほんと面白ぇなぁ。

 上尾の文化遺産に指定してもいいくらいだぞ」


と、ご機嫌のまま帰っていった。


帰り際、ハエ取り紙をもう一度見て、

「これ、ほんと懐かしいな〜。インスタ映えだっけ? たしかに映えるわ!」

とまた笑っていた。


その後、司令長官が孫娘に枕カバーを渡したところ、

「かわいい! もっとほしい!」と大喜びしたとかしないとか。

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