4・姫の恋愛事情
宮殿に住む姫は、本当にさまざまな姫がいる。
下着姿で宮殿内をうろついている姫
性欲だけで生きてる野獣姫
男の話しかしない姫
野心まみれで他人を蹴落とす事を考えている姫
常に性的な話題しか話さない姫
など、かなりとんでもない性格の姫が多いのだが
中には、会社運営のために働いていたり
家の手伝いをしていたり
年老いた家族の世話をしていたり
と大分まともな姫もいたりする。
こんなに落差が激しい姫が
街の評価では同じ扱いをされているのをみると
市民の評価は当てにならないなと
思ってしまう。
恋愛模様もさまざまで、穏やかな生活を送ってつつましく暮らせる姫も居るが
大半は破滅的で、酒場でケンカして大暴れするような姫がほとんどである。
ある姫に至っては、お付きの騎士に自分の恋人になるように強要して
何度も逃げられたとか
騎士と付き合っている自慢を街でしたら
逃げられたとか
とにかく男に逃げられたエピソードも豊富である。
全く、気が休まる時がないのが宮殿の日常である。
私は、たまに傭兵として呼ばれることもあるのだが
こういったぶっ飛んだ姫ばかりなので
呼び出しを食らったら、正直、恐れおののく思いで宮殿にむかうことになる。
そんな感じなので宮殿の内政はかなりいい加減なところがあり
たまに宮殿に手伝いに行く私の評価がとんでもない事になっているらしい。
今度はその話について詳しく話そう。