ルームシェアと俺たち
「俺たちでルームシェアするとしたらどんな言えに住みたい?」
放課後、また突然とミキオが話を切り出した。
「ルームシェア?」
「そう。どこか家を借りてさ、3人で住むのよ」
ミキオがニコニコしながら言った。
「でも、そんな3人で暮らしていける物件なんてあるのかな…」
タクローが考えこむ。
「大丈夫だよ。今はルームシェア限定のマンションとかも増えてきているらしいから」
「え、そうなんだ」
ミキオが驚く。
「じゃあ、将来はそこで3人で住もうぜ。お金とかはみんなで出し合ってさ」
ミキオが提案する。
「いいね、面白そう!」
カズがノリノリになってきた。
「でも、ルームシェアの物件なんてそうある訳ではないし、結構家賃は高いと思うよ」
タクローが口を挟む。
「タクローは夢がないんだよ。家賃なんてみんなで出し合うって言ってるだろ?」
ミキオが反論する。
「それに一緒に住むんだとしたら、ルールを決めないといけないじゃない?」
「ルール?」
「ゴミ出しは誰がやるかとか、料理は誰がやるかとか決めないと」
ミキオはしばらく考えて、
「また後から考えるか」
と言った。
「いや、やめないのかよ」
カズがツッコむと、3人は一斉に笑った。




