お花見と俺たち①
そして、土曜日。
空はこの日を待っていたかのようにカラッと晴れた。
公園にはお花見客が押し寄せ、思い思いに桜を楽しんでいる。
その中にミキオ達の姿はあった。
「うぉ、やっぱり混んでるな」
ミキオが周りを見渡して言った。
「本当だ。スゴい混んでる」
タクローも周りを見渡して言った。
「参ったな、これじゃ座れないぞ」
カズがそう言うと、3人は辺りをキョロキョロし始めた。
だが、なかなかいいスペースは見つからない。
「違うところにするかな」
ミキオがそう言った時、
「あ、あそこ空いてるぞ」
とカズが指を指した。
そこは確かに少しスペースが空いていた。
「ホントだ。よし、あそこにしよう」
ミキオ達はそのスペースに向かって歩き出した。
「おぉ、思ったより空いてるな」
ミキオがスペースに着いて言った。
「ここだったらお花見できそうだな」
タクローが腰を下ろす。
「さて、早速お花見を…」
カズがそう言うと、
「台東くん…?」
と聞き覚えのある声が聞こえてきた。
声のする方を見てみると、六花が家族でお花見を楽しんでいた。
「六花、お前こんなとこでお花見してたのかよ」
ミキオが目を丸くする。
「え?お花見してちゃ悪いの?」
六花がちょっとムッとした顔をした。
「いや、そんなことないけど」
「そういう風に聞こえるから、やめなさい」
六花が注意した。
「せっかくだから、一緒にお花見したら?」
六花の母親がミキオ達に勧めた。
「え、いいんですか?」
ミキオ達はご厚意に甘えることにした。
「え、ちょっと待って…」
六花の制止も聞かず、ミキオ達は六花達のスペースにお邪魔した。
「ちょ…」
六花は絶句した。




