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花粉症と俺たち

「くしゃん!」


カズがくしゃみをした。


「カズ、花粉症か?」


ミキオが聞いた。


「うん、そろそろきたみたい」


鼻をかみながらカズが答えた。


「そうか、この時期はかなり辛いな」


ミキオが言った。


「そう、一応薬みたいなのは飲んでいるんだけど、それでもムズムズする時があるんだよな」


「うわ、かなり辛いな」


ミキオが顔をしかめた。


「いつもティッシュ持ってなくちゃいけないみたいな感じなんだよな」


「うわ、辛いな」


「いつも鼻水ジュルジュル出てくるんだよ」


「うわ、辛いな」


「さっきから『辛いな』しか言ってなくない?」


カズがミキオに聞いた。


「ごめん、俺、花粉症になったことないから」


ミキオが苦笑いをする。


「ひどいな」


カズが少しうつむく。


「ミキオ、花粉症って今はなっていなくても、将来は花粉症になる可能性があるんだよ」


タクローがミキオに言った。


「ホント?」


「うん、だからミキオも今のうちに対策しないと花粉症になるかもしれないよ」


「マジで?」


ミキオは慌てふためいた。


「花粉症予防って何すればいいの?」


とミキオが聞いた。


「それは、花粉を吸わないようにしなきゃいけないんじゃないの?」


タクローが聞いた。


「一生?」


「一生だろうね」


タクローが返した。


「うわ、辛いな」


ミキオが言った。


「それを毎年乗り越えてるんだよ、カズは」


タクローが言った。


「うわ、辛いな」


またミキオが言った。


「…タクロー、多分わかってないよ」


カズがまた俯いた。

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