表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/442

レトロゲームと俺たち

ミキオ達は佐藤駄菓子屋に行ってみることにした。


理由は分からないが、何となく行ってみたい感じになったからだ。




佐藤駄菓子屋は、前に行った所と変わらない場所で建っていた。


「なんか…来てしまったな」


ミキオがそう言うと、


「なんかな」


とカズも言った。




「あんたら、何をしてるんだ?」


店の方から声がした。


「うぉ、いた!」


ミキオが驚いた。


「いや、そりゃいるでしょ」


タクローがツッコんだ。


佐藤駄菓子屋の店主・佐藤久代は3人に向かって手招きをしている。


「行くしかないな…」


ミキオ達は店の中に入っていった。




「君たち、また来たのかい」


久代はミキオ達を歓迎した。


「なんか気になってしまって…」


タクローが苦笑いする。


「そうかい。商売人にとっちゃ願ったり叶ったりだよ」


久代が笑う。


すると、ミキオが店先の方を見て、


「あれって何ですか?」


と久代に聞いた。


「あぁ、あれは10円玉を弾いてゴールを目指すゲームだよ。『レトロゲーム』ってやつ」


「へぇ。やってみたいな」


ミキオがゲームの前に立って、10円玉を入れた。


「そのレバーでお金を弾いて操作するんだよ」


久代はゲームに付いているレバーを指さした。


「これか。よし」


ミキオはレバーを引っ張った。


それと同時に10円玉が勢い良く押し出されるが、勢いが強すぎたのか、穴に落ちてしまった。


「うぁ~、難しい」


「ははは!そう簡単にうまくいかないさ」


久代が笑う。


「よし、もう1回!」


ミキオがまた10円玉を入れる。




それから3時間。


「ミキオ、帰るぞ」


タクローが声をかけると、


「もうちょっとだから…」


とミキオが止める。


「もうすっかりゲームの虜だね」


久代が満足気に笑った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ