表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/442

クラス委員と俺たち

「タクロー、今日休みなの?」


ミキオがカズに質問する。


「うん。今日は風邪だって」


カズが答える。


「そっか、なんか寂しいな」


ミキオが手を後ろに組むと、


「ちょっと、台東くん」


とミキオを呼ぶ声がした。


しかし、ミキオはそんな声などしなかったと言わんばかりに無視を決めこんでいる。


「ちょっと、台東くん!」


声は次第に大きくなっていく。


「なんだよ、クラス委員」


ミキオは声の主に向かって気だるそうに返事をする。


そこには1人の女子生徒が立っていた。


彼女の名前は、橘立花(たちばなりっか)

ミキオ達のクラスメイトであり、クラス委員である。


クラス委員になるにはあまりもピッタリすぎる真面目な性格である。


「これ、大沢くんに届けてくれる?」


と立花はミキオにプリントを渡してきた。


「大沢…、あぁ、タクローに渡せばいいのか」


「そう、大沢くんに」


ミキオは一旦間を置いてから、


「橘が渡せばいいんじゃない?」


と言った。


「え、なんでよ!?」


立花は驚いた様子を見せる。


「だって橘ってクラス委員だろ。こういうのはクラス委員が届けるべきなんじゃないのか?」


こうは言ってはいるが、ミキオは単に面倒くさがっているだけである。


「いや、あなた達大沢くんと仲がいいんでしょ?だったらあなた達でもいいでしょ?」


まさか断られるとは考えていなかったような顔をして、立花が声を張り上げる。


「いや、ここはクラス委員が言った方がいい。な、カズ?」


「そうだな。クラス委員が言った方がいい」


カズはミキオに乗っかることにした。

その方が面白いからである。


「…もういいわよ!私が届ければいいんでしょ!」


立花はミキオからプリントを取ると、怒った様子で教室を後にした。




「…さ、お見舞いに行こうぜ」


ミキオがカズに声をかける。


「あぁ」


二人はゆっくり教室を出た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ