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コートと俺たち

「最近暖かくなってきたな」


放課後、ミキオが学校の帰り道で言った。


「本当だよな。コート着てると暑すぎて仕方ないよ」


カズも暑そうな顔をする。


「コートっていつ脱ぐのがいいんだろうな?」


タクローが聞く。


「そりゃ、暖かくなってからだろ?」


ミキオがさも当然みたいな顔をした。


「そりゃそうかもしれないけどさ、最近は春先になってもまだ寒かったりするじゃん」


タクローが言う。


「う、確かにそうだな」


「確かに脱ぐタイミングって困るよな」


カズが同調する。


「そうなんだよ。今日は寒そうだなって思ってコート着ていったら、すごく暖かったり」


「あ、そうそう」


ミキオの意見にタクローが頷く。


「逆に暑いと思って着ないで出かけたらすごく寒い時もあるよね」


「うわ、しょっちゅうだよ」


カズが同調する。


「暑いのか寒いのかはっきりしてほしいよな。そうしたら着る物に困らないのに」


ミキオが口を開け尖らせる。


「予測するのが難しいんじゃない?」


タクローが言った。


「難しい?」


「だって、雪が降らなくたって気温が低い時だってあるでしょ?」


「確かにな」


ミキオが納得する。


「春はまだまだ先だな」


カズが言うと、


「いや、案外近くにいるかもしれないよ」


とタクローが返した。




今日はまだ少し肌寒かった。

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