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その後と俺たち

「やっと渡せた…」


立花は自分の部屋のベッドに横たわった。


昨日の学校のことを思い出す。


確かにチョコはミキオに渡した。


ミキオはあのチョコの本心には気がついていない様子だったが、今はそれでいい。


しかし、あの時の自分の慌てふためきようといったら…。


思い出しただけでも顔から火が出そうである。


立花は足をバタバタさせた。


そのままベッドに顔をうずめた。




同じ頃、ミキオは机においてある紙袋に目をやった。


昨日、立花からもらったチョコ。


なぜ自分にあげたのかは分からないが、立花は義理だと言っていた。


クラスメイトとしてあげたのか。


ミキオは家を出た。


いつも通い慣れた通学路を歩く。


俺みたいなヤツが本命チョコなんかもらえるはずないよな。


自分にそう言い聞かせていると、


「ミキオ、おはよう」


とタクローとカズが登校してきた。


「あぁ、おはよう」


とミキオは挨拶する。


「ミキオ、まだ昨日のこと考えてるの?」


カズがいたずらっぽい顔をして聞いた。


「ち、ちげーよ!」


ミキオはまた必死に否定した。




その様子を後ろから立花が見ていた。


「よかった。気づいてないみたい」


と呟いた。


でも、心の中では気づいて欲しいと思っていた。

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