回転寿司と俺たち①
「回転寿司に行きたくない?」
ミキオが突然言った。
「いいよ」
カズがあっさり承諾した。
「え?いいの?」
ミキオがびっくりした。
「なんでびっくりしてんの・・・」
カズが言った。
「だって、いつものパターンだと断られるかなと思って」
「どのパターンだよ」
カズが顔をしかめる。
「タクローも行くよね?」
ミキオはタクローに声をかける。
「・・・俺もちょうど行きたかったんだ」
タクローが言った。
「マジかよ!じゃあ行こう!」
ミキオ達は、回転寿司に行くことにした。
「回転寿司なんて久しぶりだな・・・」
ミキオが店を見渡しながら言った。
「え?よく回転寿司に行きたいなんてよく言ったね」
カズが言った。
「いや、なんか行っておきたいと思って」
ミキオが苦笑いをした。
「俺たちは、5番だな」
タクローがテーブルを指さした。
「ここだな」
3人は席に着いた。
「かくいう俺も、回転寿司は久しぶりなんだけどね」
カズが言った。
「何だよ、結局一緒じゃねぇか」
ミキオは口をとがらす。
「じゃあ、何を頼もうかな」
「俺、サラダ巻!」
カズが言った。
「俺はサーモンだな」
タクローが言った。
「タクローってサーモン好きだよな」
ミキオが言った。
「ミキオは?」
カズが言う。
「俺は、いくらかな」
「ミキオもいくら好きだよな」
タクローが言った。
「ホントだな」
ミキオが笑いながら言った。
「じゃあ、今日は食べるぞ!」
ミキオがかけ声をかけた。




