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家と俺たち③
「それじゃ、またな」
ミキオ、タクロー、カズの3人はそれぞれの家路についた。
カズは、家のドアを開けた。
「ただいま」
「おかえり」
挨拶をすると、カズはソファに座った。
「ねぇ、和幸、ちょっとおつかいを頼みたいんだけど」
カズの母親がカズにお使いを頼む。
「え?何を買ってくればいいの?」
「えっと、豆腐と豚肉と…」
カズの母親は1人では買いきれないぐらいの量をカズにお願いした。
「…うわ、頼みすぎじゃない?」
当然、カズは嫌な顔をした。
「そんなこと言わないでよ、買ってきてよ」
カズの母親は、念を押した。
「…仕方ない、行くか」
カズは出かける準備をした。
「頼んだよ!」
カズの母親は、笑顔で手を振った。
1時間後、カズはパンパンになった袋を持って帰ってきた。
「おかえり、よく買ってきたね」
カズの母親はカズを労った。
「な、何とか買えたよ…」
カズは疲れた様子でリビングに向かった。
明日も学校である。




