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家と俺たち①
「それじゃ、またな」
ミキオ、タクロー、カズの3人はそれぞれの家路についた。
「ただいま」
ミキオは家に帰ってきた。
「おかえり」
ミキオの母が声をかける。
ミキオは自分の部屋に行く。
「さて、やるとするかな」
ミキオはテレビのスイッチを入れる。
溜まっていた「積みゲー」をプレイするためだ。
今日プレイするゲームは、RPGだ。
「あぁ、クソ!」
ミキオはコントローラーを操作しながら、つい焦ってしまう。
敵がなかなか倒せない。
コントローラーを持つ手にも力が入る。
結局敵は倒せなかった。
「クソ…。強いな…」
ミキオはコントローラーを置いた。
そして、寝る時間になった。
と言ってもすぐに寝るわけではない。
漫画を寝っ転がりながら読むのだ。
「ハハハ…」
ミキオの笑い声だけが響く。
やがて、その笑い声も響かなくなりミキオは寝てしまった。
枕元にはさっきまで読んでいた漫画が転がっている。
明日も学校である。




