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朝顔と俺たち

ミキオ達があるいていると、小学生達が朝顔の鉢を家に持ち帰っているのを目撃した。


「懐かしい、俺たちもあんな風にして持ち帰ったな」


ミキオが懐かしむように言った。


「俺もああして朝顔を持ち帰ったよ」


カズも懐かしむように言った。


「なんで朝顔を育てるんだろうな?」


ミキオが言った。


「ちょっと調べてみるわ」


タクローがスマホを取り出して調べ始めた。




「えーと、朝顔は育てやすく、種をまいてから2ヶ月程で花を咲かせることから、年間スケジュールとの親和性が高いんだって」


「親和性って…」


カズが言った。


「さらに育てやすいっていうのもあるよ」


「育てやすい?」


ミキオが聞いた。


「朝顔は太陽と土と水があれば勝手に育つから誰でも育ちやすいんだって」


「つまりは初心者向けってことか」


カズが言った。


「それと、色々活用できるかららしいよ」


「色々と?」


「まず、夏休みには観察日記になるし、花は押し花とか色水にも使えるんだよ」


「へぇ」


「さらに朝顔は来年取れた種を新入生に引き継ぐことも出来るんだって」


「へぇ、それいいな」


ミキオが感心した。


「朝顔みたいな男になりたいな」


とミキオが言うと、


「どういう意味?」


とカズがツッコンだ。


「なんか知らないけど、俺は朝顔になりたい」


とミキオは言い切った。


「稀有だな…」


タクローがポツリと言った。


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