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七夕と俺たち
「今日は七夕か…」
ミキオがカレンダーを見て言った。
「へぇ、そうなんだ」
カズが言った。
「七夕ってどういう日だっけ?」
ミキオが聞いた。
「確か、織姫と彦星が年に1回だけ会える日じゃなかった?」
カズが答えた。
「あ、そうか」
ミキオが納得した。
「他には、そうめんを食べる日じゃなかったっけ」
「そうめんは、夏になったらほぼ毎日食べるだろ」
ミキオが否定する。
「違うよ。七夕仕様のそうめんがあるんだよ」
カズが言った。
「七夕仕様?」
「そう、星がたくさんあるんだよ」
「へぇ」
ミキオはそこで、
「で、七夕って何をすればいいの?」
と言った。
「笹の葉に願い事を書いた短冊を飾るんだよ」
タクローが言った。
「あ、そうだ!」
ミキオがタクローを指さした。
「七夕は笹の葉に短冊を飾る日だ!」
とミキオとカズが言うと、
「そうじゃない…」
とタクローが言った。




