かき氷と俺たち
「暑いな…」
ミキオは汗を拭いながら言った。
「今日は気温が30℃ぐらい上がるって言ってたよ」
タクローが言った。
「すげぇ暑くなるじゃん…」
ミキオがうなだれた。
「だったら、かき氷食べない?」
カズが言った。
「あ、いいね」
ミキオが顔を上げた。
「かき氷か。久しぶりに食べるな」
タクローが言った。
3人はお店に入った。
「どれにしようかな…」
ミキオはメニューを見る。
「この練乳にしようかな」
「へぇ、ミキオってこういうの好きなんだ」
カズが言う。
「そう、結構好きなんだよ」
ミキオが苦笑いする。
「じゃ、俺はブルーハワイ」
「ブルーハワイ?」
ミキオがカズを見る。
「え?ダメ?」
「いや、ダメじゃないけど、なんか意外だなと思って」
ミキオが言う。
「意外って…」
カズが複雑な表情を浮かべる。
「タクローは?」
ミキオが聞く。
「俺は、宇治金時」
「なんか、わかる」
ミキオとカズは頷いた。
「何が?」
タクローがツッコむ。
「あぁ、美味かったな」
ミキオが満足した感じで言った。
「ホントに美味かった」
タクローも満足そうだ。
「もう一杯食べたいな」
カズがそういうと、
「いや、もういいだろ」
とタクローがツッこんだ。
3人は店を後にした。




