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思い出せない俺たち

「あの、昨日テレビにあの人が出てたんだよ!」


ミキオが教室に行くなり、こう言った。


「あの、状況が良く分からないんだけど…」


カズが言った。


「この前、久しぶりに俺の好きな俳優がテレビに出てたんだけど、名前が思い出せないんだよ!」


「好きなら、名前忘れるなよ」


タクローがツッコむ。


「さっきから思い出せなくてモヤモヤしてるんだよ」


ミキオが頭をかく。


「どんな人なの?」


カズが聞く。


「えっとね、若い頃に朝ドラの主演に抜擢されたんだ」


「それ、何歳の頃?」


タクローが聞く。


「多分、20歳ぐらい」


「20歳で?」


タクローが聞く。


「うん。結構早い段階から活躍していたんだ」


「へぇ、他には?」


「その後は、映画にたくさん出ていたな」


「あぁ、そういう人いるよね」


カズが相槌を打つ。


「結構激しいアクション映画に出てたな。カーチェイスとかやってたな」


「それ、何歳の頃?」


カズが聞く。


「22歳ぐらい」


「早っ」


タクローが驚く。


「その後、何かのCMに出て話題になったんだけど…」


「何のCM?」


タクローが聞く。


「なんだっけな…」


ミキオは何かを思い出すような仕草を見せた。


「あ、そうだ、化粧品のCMだ」


ミキオが思い出した。


「それ、何歳の頃?」


カズが聞く。


「23歳ぐらい」


「結構覚えてるじゃん」


タクローが言う。


「でも、名前は思い出せないんだよ」


「いや、なんでだよ」


タクローがツッコむ。


ミキオは1日中頭を抱えて考えいた。

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