表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/442

シチューと俺たち

「シチューってご飯のおかずにならないよな?」


ミキオが突然こんなことを言い始めた。


「え?一体何を言ってるの?」


タクローがいぶかしげにミキオを見る。


「タクロー、ミキオは疲れてるんだよ。そっとしておこう」


カズがタクローの肩に手をやる。


「おい、そんなんじゃねえよ!聞けよ!」


ミキオが憤慨する。




「でさ、こないだ晩御飯がシチューでさ、それで俺が『シチューってご飯に合わないよな』って言ったら、母ちゃんにすごく反対されてさ」


ミキオが理由を語る。


「そうなのか」


「確かに合わないかもな」


カズが頷く。


「な、合わないだろ?」


ミキオが前のめりになる。


「うん、俺、シチューの時はパンを食べることにしてるから」


「…パン?」


カズの突然の告白に、ミキオは固まる。


「パンの方がご飯に合うし、最後までシチューをすくえるんだよ」


カズが力説する。

自然と前のめりになる。


「いや、ご飯の方が合うよ」


「パンの方が合うって!」


ミキオとカズが主張していると、


「俺はパスタの方が合うと思うけどな」


とタクローが言った。


「…パスタ…?」


ミキオとカズが声を合わせた。


「ないない!」


と2人で笑った。


「絶対合うよ!」


今度は、タクローが前のめりになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ