表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
145/442

いい匂いと俺たち

「この消しゴム、いい匂いするな」


ミキオが消しゴムを嗅いで言った。


「でしょ。勢いで買っちゃったけどなかなか気に入ってるんだよ」


カズが言う。


「あぁ、なんかずっと嗅いでいたいな…」


ミキオはうっとりしている。


「そんなに気にいったの?」


タクローが聞く。


「なんか嗅いでいるとすごい落ち着くんだよ。タクローも嗅いでみてよ」


ミキオがタクローに消しゴムを差し出す。


タクローは、消しゴムの匂いを嗅いでみる。


「あぁ…、確かに…。すごいいい匂いがする…」


タクローはうっとりしている。


「すごいいい匂いがするだろ。なんか日々の疲れが一気に取れるような気がするだろ?」


ミキオがそう言うと、


「ホントだ。日々の力が取れていくような気がする」


とタクローが同調した。


「あぁ、ずっと嗅いでいたい…」


「ホントだな…」


うっとりしている2人を横目に、


「それ、俺の消しゴムなんだけどな…」


とカズが言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ