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お隣さんと俺たち

「ミキオ、ちょっと来て」


ミキオが家でテレビを見ていると、ミキオの母親がミキオを呼んだ。


「…何?」


ミキオは母親の元に来ると、そう聞いた。


「回覧板をお隣の岸本さんに届けて欲しいのよ」


とミキオの母親は回覧板を差し出した。


岸本さんというのは、ミキオの家のお隣さんのことだ。


「えぇ、めんどく…」


「行ってくれるわよね」


ミキオの言葉を遮るように、母親が念を押した。


「あ、はい…」


ミキオは渋々引き受けた。




ミキオはお隣の岸本さんに回覧板を届けるために外に出た。


そこで偶然、タクローとカズに会った。


「お。お前ら今から何しに行くの?」


ミキオが聞いた。


「俺たちこれから、街に遊びに行こうかなって思ってた所でさ」


タクローが答える。


「え?いいなぁ」


「ミキオ、良かったら一緒に行く?」


「おぉ、行こ…」


ミキオはそこで回覧板のことを思い出した。


「ごめん、俺用事があって行けないわ」


ミキオが謝った。


「そうなの?じゃあこの次な」


タクローがそう言うと、2人は帰っていった。


危ない、危ない。


ミキオは急いで岸本さん家に向かった。




無事に回覧板を届け、家に帰る時に三輪に会った。


「お、ミキオ。これから一緒に…」


「ごめん、用事あるわ」


ミキオは振り返りもせず、その場を後をした。


「俺、何も言ってないよ…」


三輪はその場に立ち尽くした。

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