お菓子と俺たち
「ヤバい。つい買っちゃった」
ミキオは袋を抱えながら言った。
「ミキオ、そんなに大きな袋を抱えてどうしたんだ」
タクローが聞く。
「いや、コンビニでお菓子を買ったんだけど、つい買いすぎちゃって」
ミキオが苦笑いをする。
「え?これ、全部お菓子なの?」
カズが聞く。
「そ、そう」
ミキオが答える。
「ちょっと買いすぎじゃない?」
タクローが言う。
「あれもこれもってなったら結構多くなっちゃった」
ミキオがまた苦笑いをした。
「一体何を買ったの?」
カズが聞く。
「今回はね…」
ミキオは袋に手を伸ばした。
「まずは、ポテチ。うす塩とのり塩とコンソメ」
「そんなに買ってるの?」
タクローが驚く。
「うん、一応全種類揃えておこうと思って」
「一応って…」
「後は、チョコ。色んな種類買ってるんだ」
ミキオは袋に手を伸ばすと、色々な種類のチョコを取り出した。
「こんなにあるの…?」
カズが聞く。
「やっぱり1種類だと飽きちゃうからね。こうして色々買ってるのよ」
「そんなもんなの?」
カズが聞く。
「後はこれはガム。これはグミ。これは…」
ミキオはその後も袋から色々お菓子を取り出した。
「さすがに買いすぎだな」
ミキオは一息ついた。
「確かに」
タクローが言った。
「よし、タクローとカズにもおすそ分けするか」
「え!こんなにいらないよ」
「お、俺も」
タクローとカズは手を振った。
「遠慮するなって、ほら」
ミキオはタクローとカズにお菓子を持たせた。
タクローとカズは、袋一杯にお菓子をもらった。
2人とも、
「どうしよう」
と思いながら、ミキオの家を後にした。




