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眠気と俺たち
「でさ…」
ミキオ、タクロー、カズは今日も教室で話している。
が、ミキオの様子がおかしい。
なんというか、スゴい眠気がミキオを襲っていた。
「ミキオ、なんかスゴい眠そうだな」
タクローが指摘する。
「あぁ、昨日徹夜でゲームやっちゃってさ」
ミキオはまた1つあくびをする。
「ダメだな。時間を決めてやらないと」
カズが笑う。
「んー、わかっちゃいるけどやめられないんだよ。今日はここまでやりたい、ってなっちゃうんだよ」
「わかる。なかなかやめられないんだよな」
タクローが同調する。
「このままだと今日も寝不足だな」
ミキオがうなだれる。
「やっぱり時間を決めた方がいいよ。長くやるとやっぱりタクローが言ったみたいにやめられなくなるし」
カズがミキオに話しかける。
か、ミキオは返事をしない。
「おい、ミキオ、聞いてるか?」
ミキオの返事はない。
「おい、ミキオ!」
すると、ミキオのいびきが聞こえてきた。
「…今寝ているか…」
「寝かせておくか」
タクローとカズは、ミキオを起こさないように席に着いた。
その後、ミキオは授業が始まるまで夢の中にいた。




