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キャッシュレスと俺たち

ミキオ達は佐藤駄菓子屋に来ていた。


「え?ここってFAYFAY(ふぁいふぁい)使えるんですか?」


タクローが久代に聞いた。


「あぁ、これも時代の波ってやつだね」


久代は笑いながら言った。


「スゴイなぁ…」


ミキオが感心した。


「FAYFAYを導入しただけでこんなにも喜んでもらえるなんて、導入した甲斐があったってもんさ」


久代はそう言うと、店の奥に入っていった。


「今度ここに来る時は、FAYFAY持っていこうかな」


カズが財布を見ながら言った。


「嬉しいね。FAYFAY使うためだけにこの店に来てくれるなんて」


久代が奥から出てきた。


「久代さん、僕たちの会話が聞こえてるんですか?」


ミキオが聞いた。


「私は地獄耳なのか」


久代は耳を指さして言った。


「恐ろしいな…」


タクローがぽつりと言った。


「あの、久代さん」


カズが切り出した。


「なんだい?」


「久代さんって、キャッシュレスがどういうものなのかわかっているんですか?」


カズがそう質問した。


「おい、それはいくらなんでも知ってるだろう」


「じゃなきゃ導入なんてしないし」


ミキオとタクローがカズを制する。


「そりゃアンタ、わかってるよ」


久代は少し間を置くと、


「これを使うと、お金を使わずに買い物できるのさ」


と答えた。


「え?」


3人は言葉に詰まった。


「あの、久代さん、お金を払わないとお買い物になりませんし、儲けも出ませんよ」


ミキオが指摘すると、


「ホントだね…」


と久代がまた奥に入っていった。


「しばらく出てこないな…」


タクローが呟いた。

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