ハロウィンは日本文化に馴染まないし危機意識0な人たちが開催しているイベントだと思う。
(警告)
・作品中たくさんの人が死にます。
・幽霊系ではなく、サイコホラー系です。
・メッセージ成分「アンチハロウィン」要素が強い様です。読んで不快感を覚える方が出ております。ご注意ください。
以上、苦手な方はブラバ推奨です。
初めまして、皆さん、こんにちは/こんばんは。
今年もハロウィンがやってきましたね。
あなたはハロウィン好きですか。嫌いですか。
私は嫌いです。
特に、ハロウィンイベントの『仮装パーティ』『仮装パレード』とか大嫌いですね。
というか、怖くないですか?
知らない人同士が仮装して顔を隠して、ワーワーキャーキャー。
『君子危うきに近寄らず』という、諺はご存じですか?
――これは失礼しました、日本人として、高度の教育を受けた皆さんが知らないハズありませんよね。
そう。
“賢い人、立派な人は危ないところに近よらない”という意味ですよね。
という事は『仮装パーティ』『仮装パレード』に参加している人は、『君子』ではありませんね。
FA? ――ファイナルアンサー?
だって、『危機意識0』ですもの。
顔をマスクや化粧や被り物で隠していても、変に思われないんですよ。
そんな中に、一人でも快楽殺人鬼とか、犯罪者とかが混じっているかもしれない――そんな想像力は働かないもんなんでしょうかね。
めちゃくちゃ殺しまくっても、仮装を脱いだら、もう誰が犯人か分からないですよね。
これを見ている『君子』の皆さん、そういう訳だから絶対『仮装パーティ』『仮装パレード』とか行っちゃ駄目ですよ。
ハロウィンを流行らしてお金を使わそうとしているマスコミとか経済界なんかの策略に乗せられちゃだめですよ。
どうして、こんなに危ないイベントを流行らそうとしているんだろう。
危機意識が本当に足りない、最近の日本のマスコミと経済界。
危ないと分かっているのに、大事故、大事件が起こるまで、盲目に突き進む。
お金、経済の事しか考えていないのかな。
――原発だってそうでしたよね。
昔の大名作漫画『AKIRA』で大友先生が警鐘を鳴らしてくれていたのに。
原子力は人間に扱えない物って分かっていたのに。
間違って原発事故が起こったら、何百年も何千年も、もしかしたら何万年も、その土地は汚染されると知っていたのに。
何か起こったら、取り返しがつかない物を、コントロールしようだなんて、本当に頭がおかしい人が考える事ですよ。
――『仮装パーティ』『仮装パレード』だって同じこと。
一度、大事件が起こるまで分からないんだろうなぁ。
何度、同じこと繰り返すのかなぁ、日本人は。
本当に、誰が誰だか分からない集まりに参加するなんて、本当に『危機意識0』……!
誰も警告しないけど、きっと、日本中の何人かは気付いている筈なんですけどね。
日本人、馬鹿じゃないですからね。
でも、原発も結構、警告していた人いたはずだけど、警告していた人は、頭おかしい扱いされていたよね。
お金に狂った人たちの声は大きいから。
正しい人たちの声は掻き消されちゃった。
……結局、原発を警告していた人は正しかったよね。
私の友人は『飛行機』が落ちる事を恐れていて、『飛行機』に乗りたがらなかった。
私は『共食い』を恐れていてたので、牛の骨から作られる『牛骨粉』を同じ牛に食べさせる事に恐怖を覚え、アメリカ産牛肉を避けていた。
周りは私たち二人を奇異なモノを見るようにしていた。
私たちでさえ、お互いを『変な主張をする人』と見ていた。
ところが後日、アメリカで『911』が起き、飛行機がツインタワーに突っ込んでいった。
牛骨粉で『狂牛病』が誕生した。
次に友人と会った時、『お前が言ってたの正しかったな!』とお互いの先見の正しさを称え合い、相手の見識の正しさを認められなかった不明を詫びたものです。
――おっと、話が逸れてしまいましたね。
私の伝えたいことは、ちゃんと伝わっているでしょうか。
まだ起こっていないことも、賢い人には、事前にある程度予知出来るという事なのです。
皆さんは賢い日本人ですよね。
ちゃんと危機意識を持って、『仮装パーティ』『仮装パレード』には参加しないようにしましょう。
『ハロウィン』という、危険なイベントを日本から無くしましょう。
ほら、『仮装パレード』に参加している、危機意識0の人たちが見えますか。
可哀そうに。
彼らは賢くない日本人の様です。
『君子危うきに近寄らず』
ちゃんと義務教育受けていなかったのかな。
じゃあ、しょうがないね。
後ろから、顔を隠した男が近づいても、何の危機も感じていない様です。
ほら、こんな、簡単に」
斜め後ろから近づいていき、長めの狩猟ナイフを深く『仮装パレード』に参加している馬鹿女の脇腹に突き刺し、抜く。
死角から致命傷になるように刺せば、人間、何が起こったか認識できないまま、声もあげれずに倒れていくだけ。
1KILL。
2KILL。
3KILL。
4KILL。
5KILL。
6KILL。
7KILL。
8、9、10KILL。
「命を失ってしまうんですね。
怖いですね。
残念ですね。
悔しいですね。
でも仕方ないですよね。
君子じゃないんですものね。
しょうがないですよね。
あぁ。
日本人ってやっぱり『取り返しがつかない事が起こるまでは、危険だとわかっていても行動が変えられない人種』なのでしょうかねぇ……。
賢い日本人の皆さんは『仮装パーティ』『仮装パレード』には、絶対参加しないようにしましょうね。
『君子危うきに近寄らず』ですよ。
そろそろ、気付く人が出てきたようです。
この仮装は着替えましょう。
これ、早着替えできるんですよ。
ほら。
早着替えの仮装は今着ている物以外に、あと5パターン用意していますからね。
今日の夜は長くなりそうです。
(注)この作品はフィクションです。登場人物は架空の人物であり、作者ではありません。




