イトラ少年の日常
遅くなってごめんなさい。
数年後の日常です。
2023.3.26修正
俺の朝は早い。
まず、6時に起きて親父の書斎の本をあさった後に、一時間の|体力作り(ステータス上げ)をする。
次に集中力を高めるとともに魔力も上げると言われている瞑想を三十分間行い、ようやく朝ごはんを食べる。
そして一時間読書をして、格闘技や剣術の練習を昼御飯までやる。
昼ごはんをたべたら自由時間になるが、時々近所の子どもや、親父の知り合いの子どもの子守りをやるはめになる。つまり幼馴染み(将来的に)がいるのだ。10年後が楽しみだな。
◇◇◇
セバスから貰った魔石に魔力を込める。
セバスの話によると「魔石とは、魔物、魔獣のもう一つの心臓とも呼べる物でございます。魔石には魔力を溜め、放出することができる性質があり、その性質を利用したものが魔道具でございます。」ということらしい。
教わったときに感謝を述べると凄い感激してた。ちなみに、名前から分かるとおりセバスは初老の執事だ。
一般的な魔道具は明かりをつけたり、涼しい風を送るなど、日常で使うものが多いが、それは武器にもつかわれている。炎を纏った剣だったり、雷を放つ槍だったりだ。
魔石の利用価値はとても高い。ので、ここ一年は魔力が枯渇するまで魔力を魔石に溜めている。
魔石に魔力は貯まるし、魔力は使ったら増えることがあるから一石二鳥。ちりも積もれば山となるともいえるしな。
魔力がある程度回復すると天人の力を使う練習をする。天人の力は主に、
・翼を生やすことによる飛行(親父談
・動物との意思疎通(親父談
・Lv制限の超過(親父談
・成長速度上昇(文献
・回復速度上昇(文献
などが挙げられる。両親に聞いた話や書斎にある 文献から推測した。
ここ最近の練習は空を飛ぶ練習と動物との意思疎通だ。というか始めからずっとやってる。
空の飛び方を鳩などから教わるという、飛ぶ練習と動物との意思疎通が同時にできる効率的なやり方である。まあ、全然飛べないし、意思疎通もなんとなくわかる程度のものだけど…。
ほらそこ、意味ないじゃんって言わない。
練習を終えると護衛を連れて街に出る
俺たちがいるのはこの国の首都、つまり王都だ。王都は2層の円形の壁に囲まれている。
1層目は厚さは1m、高さ10mの鉄壁。やはり高さにバラつきがあるものの、魔法のおかげでかなり均一な壁だ。
中に住むのは王侯貴族や富豪。あと一部奴隷。
通称『貴族街』。
2層目は1層目の半分くらいの大きさだな。1層目に比べてらかなりのバラつきが出てる。
住むのは平民(商人含む)。南東区域がスラム街との情報。
通称『平民街』。
壁の外には畑が広がってい、人口は約十万人。
故にお店と商品がたくさん集まる。今回の目的は買い物だ。お金を使う勉強と相場を調べるのを兼ねている。
ちなみに東区域に今いる。護衛が居なければ来れなかった。
「おっちゃん、何かいい野菜はないか?」
商品を見て、値段を確認していく。
「今日はデンコンやニジンとかの根菜が安いが、見た感じ坊主、貴族様だろ?俺の店なんかで大丈夫か?」
服装がまだ派手だったかな?
「気のせいだよ、俺は商人の息子だ。」
貴族の子どもがここにいるのはめんどくいからな。ちょっと誤魔化しとこう。
「そ、そうか。ならそうなんだな。」
良かった、誤魔化せた。(誤魔化せてない
「今日はこれとこれを買おうかな。」
「まいどありぃ。」
「また来るよ。」
「はっは、今後もご贔屓に。」
この世界のお金はそれぞれ小さい順に鉄貨→銅貨→大銅貨→銀貨→大銀貨→金貨→白金貨です。
おおよそ
鉄貨→1円
銅貨→10円
大銅貨→100円
銀貨→1,000円
大銀貨→10,000円
金貨→100,000円
白金貨→1000,000円
を想定しています。
なお、八百屋のおっちゃんは贔屓にされたくない模様。