【第五章幕間】えええええええええええ!?
ティム「終わったな」
リリー「終わったんだよ」
ササ「終わったね」
ティム「ようやくこれで俺達も解放されるわけだ。
全く・・・何の報酬もないというのに、
こうもこき使われるとはな。働き方改革が
叫ばれている昨今、作者を訴えるべきだと
俺は提案するぞ」
リリー「あたしもそれが良いと思うんだよ。
このお仕事の所為で、ろくにお菓子の
盗み食いもできなかったんだよ。
賠償請求として、一年間の盗み食い許可書を
貰いたいんだよ」
ササ「普通にお菓子を請求すれば、リリー。
まあ終わった早々に愚痴を言っても仕方ないし、
とりあえず各々感想を話してみない?」
ティム「うむ。名案だという言葉を与えることも
やぶさかではないぞ」
ササ「あっそ」
ティム「では俺から述べるとしよう。
長きにわたる冒険の決着。
燃え上がる魂の慟哭。
突き立てられる躯の牙。
それら心に刻まれし記憶を、
我が流麗な言霊にて記してくれよう」
リリー「わぁああ! パチパチパチ!」
ティム「ではいくぞ!
えっと・・・だからその・・・
つまりあれだ・・・大変だった」
ササ「急にトーンダウンしたね」
リリー「あ、じゃあ次はあたしなんだよ。
えっとね、ミィと会えて嬉しいんだよ」
ササ「ものすごく序盤のほうの感想だね。
まあ嬉しいなら別にいいけど」
ティム「ではササ。次は言い出しっぺの
お前の番だ。さあ聞かせてくれ。
お前の血肉となりし試練の軌跡を」
ササ「意味不明な言葉で煽るのは止めてよ。
うーん・・・いざ考えてみると難しいね」
リリー「難しいことなんてないんだよ。
想ったことを素直に言えばいいんだよ」
ササ「思ったこと・・・か」
ティム「うむ。このようなことは簡潔に述べるべきだ。
無駄に文字数を増やしたところで、
この作者の小説のように読みにくくなるだけだ。
それでは伝わる気持ちも伝わらんだろう」
ササ「・・・そういうものかもね。
それじゃあ、僕の感想だけど――」
・・・・・・
ササ「楽しかった――かな?」
ティム「・・・」
リリー「・・・」
ティム「・・・ふっ、
そうだな。楽しかった」
リリー「一杯の思い出ができたもんね」
ササ「この幕間もそれほど宣伝の効果は
なかったけど、まあやってよかったのかな?」
ティム「うむ。無償で働かされたわけだが、
それほど悪いことでもなかったかも知れん」
リリー「今回は盗み食い許可書は諦めてあげるんだよ」
ササ「それじゃあ、これで幕間は完結です。
読んでくださった方ありがとうございます」
ティム「さらばだ。俺達のことは忘れるなよ」
リリー「バイバイなんだよ。みんなに会うために
みんなの枕元に立つからね」
ササ「リリー、それは怖いって。
というわけで、お終いでーす」
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
ササ「でも本編はまだエピローグが残ってるけどね」
ティム「えええええええええええ!?」
リリー「えええええええええええ!?」




