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地中の森  作者: 管澤捻
23/64

【第二章幕間】脱衣アクセス・・・だと?

 ササ「というわけで、第二章も終わったわけだけど・・・」


ティム「ぬ・・・またこれをやるのか?」


リリー「てっきり一度きりのものと思ってたんだよ」


 ササ「え・・・それはやるけど、なんで?」


ティム「前回も宣伝とやらをやってみたが、

    まるで効果がなかったのだろ?」


リリー「だから打ち切りだと思ってたんだよ」


 ササ「・・・まあ確かにまるで効果なかったけどね。

    でも一度やり始めた以上、続けないわけには

    いかないだろ?」


ティム「なるほど。途中でやめたら・・・あ、こいつ

    心が折れたんだなと・・・そう見破られることを

    恐れたわけだな」


リリー「作者は肝の小さい男なんだよ」


 ササ「その点は否定しないけど・・・

    まあいいんじゃない? ぼくたちの

    出番が増えるわけだしさ」


ティム「確かに俺の出番が少しでも増えれば、

    世界中に息を潜めている俺のファンが

    むせび泣くこと間違いなしだな」


リリー「これを機にアイドルとかにスカウトされても

    困るんだよ。綺麗なお洋服とか買いあさって

    破産申請をしなきゃいけないんだよ」


 ササ「うん、二人ともよく分かんない。

    それはそれとして、二章は世界観の説明と、

    全体的な流れを決定づける話だったね。

    次はついに問題となる神聖樹へと向かうわけだけど

    ネタばれしない程度に二人から内容を話してみてよ」


ティム「うむ。第三章はあれだ――

    異世界へと旅立つわけだな」


 ササ「・・・まあ異世界? かな・・・

    あながち間違いでもないんだよね」


リリー「その異世界で死んだはずの家族と

    再会するんだよね。感動的なんだよ」


 ササ「うーん・・・それもあながち間違ってない」


ティム「だが究極の選択に迫られた俺たちは、

    その異世界を破壊すべく魔王となる

    決意を固めるわけだな」


 ササ「うわあ、それも的外れってわけじゃない」


ティム「ついに作者も反省し、現代の流行を取り入れようと

    いうわけだな。あとは俺にチート能力を授ければ完璧だ」


リリー「あ、ならあたしは、ヤンデレ属性になるんだよ。

    ・・・ササくん。あたしね・・・サンマははらわたまで

    喰らうタイプなんだ・・・ふふふ」


 ササ「それはただの通だね、リリー。

    いや流行は全然取り入れてないよ。

    二人のまとめ方があれなだけで、

    雰囲気はこれまでと変わんないから」


ティム「ふむ・・・だがそれでは結局アクセスは稼げんな。

    否。流行云々の前に、まずは一読もしてもらえなんだ、

    評価すらされないのが現状だろう。何せ更新しても

    一桁止まりがほとんどだぞ」


 ササ「ティムにしてはまともな意見だね。

    問題はそこだよね。まずは目を引きつける何かがないと」


リリー「タイトルを変えてみたらいいんだよ。

    『地中の森』なんて地味なんだよ。

    例えばえっと・・・『#猫』とか?」


 ササ「いや流行ってるけどさ・・・

    タイトルは作者も考えてみたらしいけど、

    これといって思いつかなかったみたいだよ。

    内容だけに、あまり軽いタイトルにするわけにも

    いかないみたいだから」


ティム「下らん信念だな。ならば仕方ない。

    この俺がとっておきの名案を出してやる。

    これを実行すれば、あれよあれよと

    アクセスを増やせることだろう」


リリー「すごいんだよ、ティム。

    これであたしたちも有名人だね」


 ササ「期待してないけど一応聞こうか。

    その名案って何?」


ティム「名付けて――『脱衣アクセス』だ!」


リリー「は?」

 ササ「は?」


ティム「手法は簡単! アクセス数に応じて、

    ルーラ姉ちゃんに着物を一枚一枚

    脱いでもらうわけだ! そしてアクセスが

    一万を超えたその時、ルーラ姉ちゃんの

    裸体が拝めるという画期的なシステムなのだ!」


リリー「・・・」

 ササ「・・・」


ティム「むろん、その過程はイラストで描写される!

    絵師は萌え絵に定評がある者を選抜しよう!

    可愛さにエロさを兼ね備えたプロのイラストだ!」


リリー「・・・」

 ササ「・・・」


ティム「ふはははは! さあ欲望にまみれた豚どもよ!

    うら若きルーラ姉ちゃんの裸を見たいならば、

    すぐにこの小説を世間に広め、アクセスを高めるのだ!

    さすればルーラ姉ちゃんのエロ画像が公開され・・・・・・」


リリー「・・・」

 ササ「・・・」


ティム「・・・る・・・んだが・・・むう・・・」


リリー「・・・」

 ササ「・・・」


ティム「・・・」


リリー「・・・」

 ササ「・・・」


ティム「・・・いや、冗談だ。

    二人とも何をそんなマジになっている」


リリー「・・・最低だよティム」


 ササ「・・・心底見損なった」


ティム「俺がルーラ姉ちゃんに

    そんなことさせるわけないだろ!

    お子様の可愛いジョークだ!」


リリー「もう帰ろ、ササくん」


 ササ「そうだね。ティムの発言を

    ルーラさんに報告しないといけないし」


ティム「それだけは勘弁してくれ!

    ルーラ姉ちゃんに殺される!

    ほんと、勢い任せの言葉だったんだ!」


リリー「じゃあ、ここまで読んでくれた人

    ばいばいだよ」


 ササ「ありがとうございました。

    ティムは今生の別れになるわけだから

    丁寧に挨拶してね」


ティム「いやああああああああああああ!

    後生だ! ルーラ姉ちゃんにだけは

    告げ口をしないでくれええええ!」





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