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リアンまで

 海水浴が終わり、それから3日が経過した。

 その間、カイガランスでやり残した事をすぐに終わらせた。


「ケダンさん。今までありがとうございました」

「俺も楽しかったよ。ありがとうな」

「これ、旅のお供に食べて」

「メーデルさん。ありがとうございます」

「お、そうそう。これ、頼まれてた物だ」

「ありがとうございます!! これで、目標に近づきました!!」

「もし、この街に来る事があったら、待ってるよ」

「はい!」


 家を出ると、そこにはミルさんとメイさんとイヤさんが待っていた。


「さ、行こうか」

「はい!」


 僕は、振り返り手を振っているケダンさんとメーデルさんに手を振って、その街を後にした。


「あの、馬車は使わないんですか?」

「「使わないよ」」

「あー、貴方はその魔物に乗って良いわよ」

「え、い、いや。そんな事出来ませんよ」

「…………ご主人様」

「あ、そう言う事じゃなくて……」


 ルルは、ショボンと落ち込んでいた。


「ほら、乗ってあげなさいよ」

「そこまで言うなら。ルル、乗せてね」

「!! はい!!」


 ルルの上に乗ると、ルルは嬉しそうにぴょんぴょん跳ねながら歩き出した。


「それじゃ、少し走っても大丈夫?」

「え? 走るんですか?」

「「そうだよ」」

「野宿はしたくないから、走って今日中に着くようにするんだよ」

「な、なるほど。クロ、こっちに来て。ウミはどうする?」

「妾は走るぞ」

「分かった」

「それじゃ、行くわよ」


 そう言って、ミルさんたちが走り出した。


「う、嘘。見えなくなった」

「結構速いな」

「行きますよ。ご主人様。掴まっててくださいね」


 そう言って、ウミとルルが走り出した。


「うわぁぁぁぁぁあ!!!! 速いぃぃぃぃぃい!!!!」

「全く。お主は……」


 そう言って、ウミは指を振ると、僕に当たっていた風が感じなくなった。


「あ、ありがとう。ウミ」

「うむ。感謝するが良い」


 少し経つと、前にミルさんたちが見えた。


「その魔物速いね」

「シルバーウルフです」

「「おー! すごい!」」

「シルバーウルフとは、強くて速くて。珍しい魔物ね」

「はい。運が良かったです」

「「もうちょっと飛ばすよー」」

「ルル、行ける?」

「はい。もちろん」

「妾も行けるぞ」


 そして、僕たちは朝にカイガランスを出て、お昼前にはリアンに到着した。


「お疲れ様。これ、食べて良いよ」

「わーい!!」


 お肉を取り出してルルにあげ、ウミにはおにぎりあげた。


「それじゃ、この列に並ぶよ」


 門には、長い行列が出来ていた。その殆どが学生だった。


「学生さん、多いですね」

「自主練習するために戻って来たのね」

「あの学校、実力でクラスが分かれるからね」


 その学校は、結構大変そうかもしれない。

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