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海水浴〜5〜

「「さぁ! 私たちの言う事を聞いてもらおうか!!」」


 2人は背中を合わせ、ビシッ! とポーズを決めている。


「お先に、ミルからね」

「な、なによ」

「私たちね。欲しいものがあるんだ」

「ど、どう言うことよ」

「ほら、ミルは商会の娘じゃん?」

「わ、分かったわ。何か、割引とかしてくれるか聞いてみるわ」

「「わーい!!」」

「で、でも、どうなるか分からないわよ?」

「「うん!!」」


 ミルさんへのお願いは終わり、遂にこっちに標的は移った。


「さて、イサミくん?」

「は、はい」

「「私たちの言うこと聞いてくれるよね?」」

「……はい」

「「イサミくん。私たちが通ってる学校に一緒に通わない?」」

「が、こう?」

「今日遊んで、すごい楽しかったから。学校も通えたらもっと楽しそうだなって思ったの」


 学校。僕の歳だったらみんな行っている。僕は、貴族で勉強は全て教わり終わった。それに、地球でここよりも遥かにレベルの高い教育を受けてたから、勉強はいらなかった。

 でも、この3人と学校に行くのは確かに楽しそうだ。


「父、お父さんとお母さんに聞いてみるね」

「「わーい!!」」

「じゃ、今から聞いて来るね」


 僕は、父様と母様が横になっているパラソルのところに向かった。


「父様、母様!」

「ん? イサミどうした?」

「今更ですが、学校行っても良いですか?」

「……私は、行っても良いと思いますよ」

「そうだな。お前にも友達は居た方が良いだろうしな。よし! 学校行くか!」

「ちょっと、来て欲しいな」


 父様と母様を連れて、ミルさんたちのところに戻った。


「あ、イサミくん! と、どちら様ですか?」

「僕の両親です」

「「初めまして」」

「初めまして」

「1つ聞いてもいいかな?」

「は、はい」

「君たちは、王立学校に通ってるのかな?」

「はい。そうです」

「そうか。分かった。イサミ、学校行ってもいいぞ」


 やった!!


「今だと、編入試験があるが、まぁ、イサミなら大丈夫だな」


 そして、僕は学校に通うことが決まった。

 父様と母様はその場を去り、パラソルまで戻って行った。


「イサミくんのご両親、威厳あったね」

「「カッコ良かった」」

「そ、それで、みんなが通ってる学校ってどこにあるの?」

「そうだったわね。学校は王都の隣の領にあるわよ。えっと、リアンって名前だよ」

「でも、今は長期休暇中だから、学校やってるか……」

「それじゃ、今からみんなで行こうよ!」

「「「え、えぇ!!!」」」


 メイさんのその一言に、双子のイヤさんですら驚いていた。

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