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ポセイドンの討伐

 ウンディーネに助けてもらい、クロたちは全力のスキルと魔法を放ち始めた。


『聖爪』

『豪炎の刀』

『白銀の牙』


 クロの放った『聖爪』は、3つの爪の刃がポセイドンに向かって行き、ポセイドンが纏っている水を弾き飛ばす。

 そして、海の水で修復する前に、そこにウミの『豪炎の刃』が飛んでいく。それが当たった場所から水が蒸発した。それと同時に大きな爆発を起こした。


「水蒸気爆発だ」


 そして、目視でポセイドンが見えた。


「ルル!! 行っけ!!!!!」


 ポセイドンの本体に、ルルが『白銀の牙』を叩き込む。


「俺はまだ負けん!!」

「おりゃゃゃゃゃ!!!」


 しかし、ポセイドンはルルのスキルを受けているのにそれを片手で受け止めている。


「このまま、お前の事は窒息死させてやる」


 そう言って、ポセイドンの周りの水がどんどん修復されていく。


「ルル、ルル!!!!」

「大丈夫キュ」

「ウンディーネ?」

「忘れちゃった? あの子たちに私のスキルで水中呼吸出来るようになってるのよ」

「あ、」


 クロたちもルルを心配するような顔つきだった。加勢しようと動き出そうとした時、ポセイドンの周りの水が海にものすごい勢いで戻っていく。


「ルル?」

「ご主人様!!!」


 ルルが海の上を走って、凄い勢いで戻って来る。


「ルル! 大丈夫!?」

「うん。大丈夫!!」

「ゔ、うぅ」

「ポセイドン。お前は、王にはなれない。お前の事を連行する。『聖鎖』」


 クロの使ったスキルは、ポセイドンの体を拘束した。


 拘束したポセイドンと共にカイガランスに戻った。


「戻って来たぞ!!」

「……イサミくん」

「なぁ、何か大っきいやつ居ないか?」

「え?」

「ほら、あれ」


 そいつは、港からもよく見えるほど大っきいやつだった。


「もしかして、あれ、ポセイドンじゃないか?」

「まさかぁ。ポセイドンの討伐はこの街が出来る前からある、この国の最難関試練だぞ? それをクリアするなんて不可能だよ」

「だよな」


 そう言って、ケダンさんたちは笑っていたが、それが徐々に近づいて来ると、その笑いも収まり、口を開けて固まってしまった。


「……嘘だろ」

「りょ、領主様に報告するんだ!」


 近くにいた騎士たちはすぐに領主館に向かった。

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