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魔法

 遂に、魔法を教えて貰える!! 楽しみでうずうずしてるよ。


「さっきの部屋に戻ってから、魔法を教えるわよ」

「はい!!」


 母様は、とても楽しそうに部屋に戻り、僕は、ルンルン気分でさっきの部屋に戻っていった。父様は凄い落ち込んでいた。


「それじゃ、どうやって魔法を出すか分かるかしら?」

「いえ、分かりません」

「魔法は、イメージよ」

「イメージ……ですか?」


 母様は、目を閉じた。


 何してるんだろ?


 すると、母様の手の上に小さい火が灯った。


「うぉ、凄い。これが魔法」

「私の適性は、火と風と光の3種類ね。どれも、5/4の適正よ」

「母様凄いです!!」

「うふふ、ありがとう。さ、イサミもやって見なさい」

「はい!」


 目を閉じて集中を始めた。火が灯るイメージ。赤い炎、いや、青い炎の方がかっこいいから、そっちをイメージしようかな。

 酸素が燃えるイメージをーーボッーー燃えた!!


「凄い。早い」

「なんて才能だ」

「母様! 父様! 出来ました! 炎出ましたよ!!」


 初めて出す魔法に僕は嬉しくて跳ね回ってしまった。


「流石は、私たちの子供ね。それに、青い炎なんて初めて見たわ」

「俺も初めて見たよ」

「どうせ出すならカッコいい方が良いかなって思いまして」


 その後、水の魔法も同じように出して、褒められた。

 今日の勉強は終わり、クロとモフラと遊ぶために、中庭に呼び出した。


「クロ、モフラ、遊ぶぞ!」

「にゃ!」

「キュル!」


 いつも持ち歩いている、自家製の猫じゃらしを取り出した。

 クロと猫じゃらしで遊びながら、モフラを膝の上に乗せて撫でまくる。

 あー、癒される〜


「かわいいなぁ」


 実はこれ、この屋敷では結構有名な光景なのだ。日々忙しいメイドさんに執事の方々が癒され目的に見に来ていたりする。


「今日も可愛いわね、イサミ様にクロ様とモフラ様」

「はぁ、私もあの子達に触りたい」

「貴方達何してるのかしら?」

「「先輩!!」」

「行くわよ!」

「「そ、そんな〜」」


 癒され目的で来たメイドや、執事はこうやって先輩に叱られている。


「あの人たちまた怒られてるよ」

「にゃー」

「キュッキュ〜」


 クロは興味無さげに、モフラは笑っていた。


「はぁ、ほんと転生してきて良かったな」


 その頃、天界では緊急事態が起きていた。


「どうしたものか」

「どうかしたんですか?」

「あ、転生の女神か。実はなフェンリルがいつのまにか居なくなっていたんだ」

「え!? そんな天界の門番が居なくなるなんて」

「まぁ、元から誰かの元に着くような聖獣じゃないんだ、あのフェンリルも創生神様に恩を感じてあそこに居たんだよ。恩を返し終わったと思ったのか、いきなり居なくなるとはな。それに、どこに行ったか分からないんだよな。地球なのか、それともあっちなのか」

「流石の聖獣も魔力が無い地球に行くとは思えませんが。一応創生神様に報告しますね」

「あぁ、頼んだ。一体、フェンリルはどこに行ったんだか」


 クロとモフラのもふもふを堪能して毛並みを整えた。


「まったく、抜け毛凄いなクロ」

「にゃー?」

「能天気だなお前は」


 それから、2年後。僕は新たな仲間を見つけたのだ。

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