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両親からの手紙

 カバンからステータスプレートを出した時、一緒に両親からの手紙を出していたのだ。


「さて、ステータスも見たし、やる事無くなったから父様と母様からの手紙でも読みますか」


 父様と母様からの手紙を読んで行くと、驚く事が書かれていた。


「えっと、新しい穀物の栽培を始めたんだ。でも、食べ方が分からない? なんでそんな物作り始めたんだよ。収穫はまだ先だけど、サンプルで貰ったものを手紙と一緒に入れて置いた? そんなのあったっけ?」


 バッグの中を探してみると、それらしき物を見つけた。


「これかな?」


 それの感触を確かめてみると、なんか懐かしい感触だった。


「あれ? この感触は!?」


 その袋を開けると、そこには懐かしい食べ物が入っていた。


「これは……お米だ!!!!!!」


 父様と母様が作り出した穀物はお米だったのだ。


「確かに。これは食べ方分からないよね」

「ご主人、なんだそれは?」

「僕も気になる」

「私も気になるわ」


 みんな興味津々のようだ。嬉しいな。


「これはね? お米だよ。前世の世界での主食なんだ」

「それは、美味しいの?」

「うん。めっちゃ美味い」

「ウミが求めていた食べ物だよな?」

「そうだよ。クロ」

「あの、おいなりさん? って言うやつ?」

「そうだよ。ルルにも完成したら食べさせてあげるよ」

「わーい! 楽しみ!」


 進化しても、子供っぽい所は変わらないね。癒される。


「これは、ウミが帰ってくるのが楽しみだな」


 まだまだ、父様と母様の手紙には色々書かれている。


「他にも書いてあるんだよな。えっと、なになに? え? 母様が妊娠した!?」


 嘘でしょ!? いや、凄い嬉しいけど、早すぎない!? 確かに、手紙には、子供作ってって書いたけど、いやー、妹かぁ。


「ご主人様? ニヤニヤしてどうしたの?」

「僕にも、妹が出来たんだ」

「そうなのか? 良かったではないか」

「うん。帰るのがたのしみになったよ」


 さらに、もう一つ書かれていた。


「ダンジョンが新しく見つかったんだったって」

「へー、その内攻略したいな」

「えー、僕は嫌だよ。死にたく無いよ」

「しょうがない。だったら、帰った時にみんなと攻略するか」

「うん、頑張ってね」


 手紙をしまい、僕たちはウミの帰りを待つ事にした。

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