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国王様からのお願い

 騎士の言う通りに右に曲がるとそこにはドアが1つだけあった。


「開けていいのかな?」


 そのドアをノックすると、中から「どうぞ」と声が聞こえた。


「失礼します」


 中に入ると、そこには国王様が座っていた。


「待っていたよ」

「こ、国王様」

「まぁ、座りたまえ」

「は、はい。失礼します」

「なんで、ここに呼ばれたか分かるかね?」

「いえ、全然分かりません」

「ははは、そうだろうな。今回君を呼んだのは1つお願いを聞いて欲しいからだ」

「お願いですか?」

「そうだ。聞いてくれるか?」

「はい」

「君へのお願いなんだが、私の娘の家庭教師をやって欲しいんだ」


 僕は、固まってしまった。


「か、家庭教師……ですか?」

「そうだ。と、言っても君の契約しているであろう魔物達にお願いなんだが」

「そ、そうですか。聞いてみます」

「あぁ、よろしく頼む。もちろん報酬は出すよ。答えは招待状と一緒に待っているよ」


 僕はその話をクロ達にしてみた所、こうだった。


「「「「無理」」」」


 だ、そうだ。


「だよねー」

「当たり前だ。なんで、我がそんな小娘の世話をしないといけない」

「ですよねー」

「僕は、ご主人様以外に興味ない」

「ありがとー」

「妾もそうだな」

「私も同じ意見よ」


 どうしよう。断るのか? いやいや、国王様の話を断るってどんな人だよ!! 僕か。


「そこをなんとか!?」

「嫌だ」


 そうだよね。


「それじゃあ、今度、招待状が来た時に答えを教えてって事だったから、その時にまた考えてみてよ」


 クロ達は、なんだが機嫌が悪くなってしまった。


「ほら、もふもふしてあげるよ」


 僕がそう言うと、ムスッとした顔で近づいてくる。

 可愛いなぁ。


 もふもふしてあげると、どんどん機嫌が直ってきた。夕方にはもうご機嫌になっていた。


「はぁ、最高!」


 やはり、もふもふは最強だ!!


 それから数日後、僕の手元に2通の手紙が届いた。


「これが招待状か。すごい豪華だな」


 1通が、国王様からの招待状で、もう1通が父様と母様からの手紙だった。


「クロ、ルル、モフラ、ウミ、行くよ」


 手紙をしまい、まずは王宮に向かった。

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