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クロの過去

「我は昔、普通の白いフェンリルだったんだ」

「え、そうだったの?」


 モフラが驚いて毛をピーンッとしている。


「そうだ。あれは、結構昔の話なんだ。この世界が生まれて間もない時だった」


 そして、クロの過去語りが始まった。


「我は昔神のとある神の従者だった。そして、その神がこの世界の本当の神になる為に、創造神に戦争を仕掛けた。その時、我は反対したんだ。けど、あの神はそんな事無視して創造神に戦いを挑んだ。その時、我は神の意志に背き創造神に加担しようとしたんだが、神に洗脳されてしまったんだ。そして、体が黒くなったんだ」

「そうなんだ」


 クロのその話は、今現在イサミが王立図書館で読んでいる本の内容でもある。


「それで、なんでご主人と契約したのさ」

「まぁ、そうだな。結局戦いは創造神の圧勝だったんだけど、その時、洗脳されてた我を助けてくれたんだ。それで、神界の門番をやってたんだが、最近ちょっと暇になって来て、猫の姿になってご主人がいた世界に行ったんだ。そして、まだ子供だったご主人にもふもふされてな〜、あれはたまらんかった! 昔から獣が好きだったんだ。それからも、ご主人にもふもふされに会いに行ったりしたんだよな」

「あはは。ご主人は昔からご主人だったのか」

「それで、我が車に轢かれそうになった所をご主人に助けられたんだ。猫の間は普通の猫と一緒だからな。ご主人は本当に命を救われたんだ」

「なるほどね。それでご主人と契約したんだ」

「うむ。我はご主人が死ぬまでの間、ずっと契約しておるつもりだ」


 クロの話はそれからも続きもう夕方になってしまった。


「おーい、ただいま〜」

「お主よ、お帰り」

「うん。あ、みんなにお土産。どれ食べたい?」


 イサミは、袋からお肉などを出した。


「今日はみんな何をしてたんだ?」

「仲良くなる為のお話だな」

「なにそれ、僕も混ざりたかったな」

「あはは、そのうちだぞ」

「そっか。さ、もう日が沈むしみんなで寝ようか」


 そうして、みんなで1つのベットの上に寝転がり、一夜が過ぎた。

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