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王立図書館

 ウミの力を確認して戻って来てもまだ、お昼頃だったので僕は王立図書館に行く事にした。


「なら、妾も一緒に行くぞ」

「え? 入れる?」

「あー、分からん」

「だったら、クロ達と遊んでいていいんだぞ」

「……そうだな。妾もみんなと仲良くなりたいからな」

「にゃー」

「ワフッ!」

「キュル!」


 クロ達も仲良くなりたいのか、ウミに向かって突進していった。


「それじゃ、僕は王立図書館に行ってくるから、夕方には帰ってくるよ」


 王立図書館に着いた僕は、この世界のとある本を探していた。


 その前に、受付に行かないと。


「こんにちは」

「あら、こんにちは。王立図書館にようこそ」

「名前を書けば良いですか?」

「はい。入場時間とお名前をお願いします。あと、出るときは出る時の時間を書いてくださいね」

「はい。分かりました」

「あ、そうだ。司書さんはこの図書館内については詳しいですか?」

「はい。詳しいですよ」

「この世界の歴史の本ってどこにありますか?」

「歴史の本でしたら、あちらを右に曲がってまっすぐ行って、左側の棚でございますよ」

「ありがとうございます」


 そして、司書さんの言う通り来ると、そこには多くの歴史本が置いてあった。


「どれが良いかな?」


 どれを手に取ったら良いか迷っていると、近くに寄って来た女性がいた。


「歴史の本でしたら、こちらが良いと思いますわ」

「あ、ありがとうございます」

「いえ、良いですわよ。……貴方、ここは初めて?」

「はい。初めてです」

「……そう。それじゃ、良い読書の時間を」

「はい」


 そして、おススメされた本と自分で直感的に選んだ本を持って椅子に座った。


「えっと……」


 その頃宿屋にて、クロ達の癒しの空間。


「もふもふだな」


 いつも通り、イサミに擦り寄る様に、ウミに擦り寄っている。


 そんな時ウミはみんなに気になることを聞いた。


「なぁ、みんなに聞いてもいいか?」

「なんだ?」

「なんですか?」

「なーに?」

「みんなは、なんでご主人と契約を結んだんだ?」

「気になるー!」


 それぞれがそれぞれの過去を語り出した。


「まずは我からだな」


 最初はクロが話し出した。


「我は昔、普通の白いフェンリルだったんだ」

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